奇跡のようなワークショップ

kawasusu2008-04-12

朝8時起き。窓を開けるとイイ天気。昨日午前中まで降っていた雨が午後には上がり、今日は一日中快晴らしい。この数日、天気予報を見てやきもきしていたが、街歩きには最適の一日になった。西日暮里に行き、配布する書類などをつくる。早めに出て、日暮里の初音小路入り口の〈一力〉でラーメン。


日暮里駅の北口に行くと、この辺を散策するグループがいくつも待ち合わせている。壁際に陣取り、「中里和人ワークショップ」と書いた紙を足元に置いて、集まってくるのを待つ。10分ほど待つうちに数人が声をかけてくれたので、参加費を徴収して、「不忍ブックストリートMAP」を渡す。中里さんもやってきて、手伝ってくれる。1時ちょっとすぎに、ほぼ全員揃う。モンガ堂さん、高野マユたんも参加。こないだ小沢信男さんに教えてもらった入り口(人のウチに入るようなところ)から、谷中墓地に入っていく。公園に集まって、中里さんが今日のワークショップの趣旨を簡単に説明する。そのあと自由行動。また集まって、朝倉彫塑館の前へ。カメラを持って気になったモノを撮影しながらなので、ぼくが先導しても、なかなか素直にはついてきてくれない。そこで中里さんの教え子である國村朋史くんに、列の最後についてもらい、はぐれた人がいないかをつねに確認してもらう。


なまこ塀を通り、蛍坂を下りて、〈アートスペース・ゲント〉へ。ここで展覧会をやるのだというのを、参加者に見てもらう。政所さんもいらしたので、中里さんに紹介する。そこから、よみせ通りに抜けて、団子坂を登り、ウチのマンションのヨコを曲がって、藪下通りへ。この辺に住んで1年半になるが、中里さんのほうが詳しい。屋敷森に降りる細い階段は、通りの向こうからその存在すら確認できないほどで、こんなトコロがあったんだ! と驚いた。こんど、旬公と散歩に来よう。根津神社に入ると、つつじ祭りで屋台がたくさん出てにぎわっている。根津教会の前を通り、しのばず通りに出て、ふれあい館に到着。日暮里から根津まで裏通りばかりを通って、3時間ちょっとで歩き終えた。予定よりあまり遅くならずに済んでホッとする。創作工房で30分ほど、中里さんのレクチャー。ワークショップは終わったが、参加者はこれから撮った写真を絵はがきにして、27日からの展覧会に出品するという仕事が残っているのだ。でも、皆さん、とても楽しんでくれていたから、きっといい作品になるのでは。


終わって、残った8人ほどで〈車屋〉に入る。途中で帰る人、少し写真を撮ってから合流する人がいて、9時ぐらいまでにぎやかに飲む。さらに残った6人で〈NOMAD〉に行き、奥のテーブルで1時間ぐらい話す。みんなと根津駅で別れ、千駄木まで歩いて帰る。さすがに疲れたなと、しばらく座っていたら、激しい雨の音が聞こえる。ワークショップと打ち上げが終わるまで、降らすのを待ってくれたかのような雨だった。初めて企画したワークショップだったが、ナニもかもうまく行って、奇跡のような一日だった。みんなに丁寧に教えてくださった中里和人さん、いろいろ手伝ってくれた白石ちえこさんと國村くんに感謝。


このワークショップで撮った写真は、27日からの展覧会で展示されます。今回参加できなかった人も、興味があればぜひ展覧会やトークに来てください。この形式のワークショップはたぶん、またいつかやると思うので。

一箱古本市week参加企画   
中里和人プレゼンツ「街を絵はがきにする」


[展覧会]
4月27日(日)〜30日(水) 11:00〜16:00
アートスペース・ゲント
台東区谷中5-7-7
TEL 03-5685-9249
http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20070420


トーク
「街を歩けば絵はがきが生まれる」
中里和人 聞き手・南陀楼綾繁
4月29日(火・祝) 14:00〜
入場料:800円(予約優先)


〔この企画の連絡先〕
南陀楼綾繁 kawasusu@nifty.com 090-9347-8767
中里和人 sana-v@ezweb.ne.jp 090-3689-3740
※件名「中里ワークショップ」もしく「中里トーク」とご記入ください。


写真は谷中墓地の色川武大の墓。参加者の塚本さんが見たいというので、モンガ堂さんとともに案内した。今日は案内で手一杯で、自分では写真はナニも撮らず、これ一枚でした。