信男さんと彦次郎さんと重盛さんと一緒

昨夜の《SP》が安眠剤だったのか、ぐっすり眠りすぎて9時起き。急いで西日暮里に行き、仕事開始。いろいろ細かい連絡あって、原稿まとめが進まない。3時すぎに出て、一箱古本市の大家さんである〈花歩〉と〈アートスペース・ゲント〉に「不忍ブックストリートMAP」をお渡しする。そのあともう一軒行くつもりが、時間切れ。


4時に日暮里〈ルノアール〉で、信男さんと彦次郎さんと重盛さんと『遊歩人』のIさんと待ち合わせ。3人の姓が一発で判ったら、アナタは相当な通です(なんの?)。Iさんは徳間書店『問題小説』創刊当時からの、信男さんの担当編集者だ。雨はいい具合に上がっている。信男さんの先導で谷中墓地に行き、医者とか政治家とか飲み屋のおやじとか作家とか犯罪者の墓をふむふむと見て回る。彦次郎さんに色川武大の墓を教えてもらう。信男さんのお宅で小休止したあと、谷中コミュニティセンターの脇を下り、予約しておいた、よみせ通りの〈お茶とごはんや〉へ。奥のテーブルに陣取り、あとから『遊歩人』の別の方も加わり、6人であれこれ話す。みなさん、文学史の生き証人だが、それぞれちょっとずつ立ち位置が違うところがオモシロイ。ナニを訊ねてもどなたかが答えてくれる。ごはんやの料理は種類豊富で、値段もリーズナブル。大人数のほうがオトクな店だ。


最後まで居座って、9時に店を出る。信男さん、彦次郎さんと日暮里まで歩き、駅で別れて、西日暮里へ帰る。こんな素敵なメンバーに加えていただき、いい時間を過ごせたことに感謝。


キネマ旬報社から、佐藤忠男『映画でわかる世界と日本』(2000円)が送られてきて、なぜ? と思うが、奥付を見たら、フリー編集者の岸川真さんが手がけたものだった。内容はオモシロそうだが、思い切って無愛想な装幀だなあ。ところで、ウェブマガジン(?)「gojo」に連載された岸川さんの「いんたあ・びゅうず」(http://gojogojo.com/kishikawa/kishikawa_1.html)は面白かった。もっと書き足して一冊にまとめてほしい。