一押しは『任侠沈没』です

今日はウチで本を読んで過ごす。昼は隣の〈ラ・カンパネラ〉でキーマカレー。あとからやってきた二人組の男の片方が「俺は……ツクィンカレー」と云ったので噴き出しそうになる。チキンカレーのことね。他の会話は標準語だったのに、なぜそこだけナマるのか。


千駄木駅前のバス停から早稲田行きのバスを待つが、渋滞しているらしく15分経ってようやく到着。しかも、料金箱の前までヒトが立っているほど満員。この路線では珍しい。そんなこんなで、〈立石書店〉に着いたら6時前。「古本けものみち」棚の準備はほぼ終わっている。〈旅猫雑貨店〉は干支グッズをはじめ、明日からの穴八幡の一陽来復に向けて気合の入った陳列だ。「干支のは今回売れないと12年在庫持つことになっちゃうんです」と金子さん。でも、売り切れるでしょう、これなら。追加で持ってきた本に値付けして、〈古書現世〉へ移動。7時開始だが、まだ客の姿は少ない。〈藤井書店〉の棚から、『京都路線バスの旅』(トラベルジャーナル)315円を買う。塩山芳明さんがやって来て、一緒に次の〈飯島書店〉前へ。ココはちょっとイベント感が薄い。〈立石書店〉に戻ると、金子さんが「南陀楼さんの棚は、開店後にヒトが群がってスゴかったですよ」と教えてくれる。出足好調、よしよし。


塩山さんが前に昼に食べに来たという、早稲田駅の神楽坂側出口近くの〈舟形や〉へ。テーブルも座敷も多い店だが、先客は一組だけ。つまみの種類が多く安い。落ち着いて飲める。「『東京の暴れん坊』は三部作だからな。もう続編のタイトルも決めてんだよ」「その前に販促イベントやりましょうよ。Sさんには連絡したんすか?」「いや、いつも留守電なんだよ。連絡してくれっていうのも悪いし…」。そういうトコロは謙虚というか弱気なんだよなあ。飲んでいるうちに、あとから団体が入ってきて賑やかに。駅の降り口で別れ、〈ブックオフ〉を覗いてから、立石書店に戻る。11時の閉店まで、それでも客足は途切れなかった。棚を中に入れて、お先に帰る。ウチに帰ってから、塩山さんに謎の「漫画屋」のブログについて訊くのを忘れたことに気づく(いま見たら、サイトからリンクが消滅していた。ますます謎だ……)。

 
今日売れなかった本のうち、一押しはマンガ『任侠沈没』全3巻です。1巻目のコトは少し書いた(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20071105)けど、その後もわやくちゃな展開で、ラストにいたっては言葉もありません。脇役のヤクザが何度も「俺は中学のときに科学部だったんだ」と繰り返すのがステキ。3冊で800円。お買い得です。その他、新刊・旧刊・雑誌・ミニコミ・文庫といろいろあります。土日は雨が心配ですが、23日(日)には少し補充するつもりですので、どうぞお出でください。