任侠沈没、おれも沈没

朝8時に起きて、西日暮里へ。今日なんとして送らないとまずい原稿がある(ほんとは複数本)のだが、冒頭でつまる。しかたなく、ジェフリー・ディーヴァー『ウォッチメイカー』(文藝春秋)に逃避。いつもだったら厚さが気にならないのだが、今回は残り何ページあるかが気になってしまった。あまり没入できなかったということか。オビの「近い将来、『ライム・シリーズ中期の代表作』と呼ばれること必定の傑作」というのは云いすぎだろう、いくらなんでも。


2時ごろに完全に行き詰まり、自転車に乗って外に出る。スサミストリートのラーメン屋でラーメンを食べたら、ちょっと気分が上向き、戻って書き始める。夕方までに5枚ほど書くが、また止まってしまった。


6時半に旬公と出て、新宿三丁目の飲み会に出るつもりだったが、電車のナカで旬公の調子が悪くなる。ボーダーインクの新城さんにはアイサツしたいが、店の中に入るのもツライというので、前でしばらく待つ。新城さんたちが来たので、その場で立ち話。アクセスで一日だけのボーダーインク・フェアは盛況だったという。ほかの皆さんには申し訳ないが、飲み会に参加せずにその場を去る。


静かな店がいいというので、〈雪園〉へ。夜は高い店で、前菜盛り合わせを頼んだら、一口サイズのがちょこんと盛られていて笑う。でもウマイのはたしか。そのあと〈世界堂〉に行ったら、もう来年の手帳が出ていたので買う。こないだ今年の手帳を買ったような気がするのだが……。〈あおい書店〉のマンガコーナーを覗くと、山口正人『任侠沈没』(日本文芸社)というのが3巻平積みになっていた。なんだか気になって1巻だけ買って帰る。……タイトル通り、日本沈没の状況でのヤクザが復讐に励むというハナシでした。構成はしょっぱなから破綻しまくり。でもオモシロイ。次々に難題が襲い掛かるところは、『西遊記』っぽい。続きが気になる。