『東京の暴れん坊』は購入前、表紙見禁止!

取るものもとりあえず、告知。塩山芳明『東京の暴れん坊 俺が踏みつけた映画・古本・エロ漫画』(右文書院、本体2000円)の見本ができました。著者たっての希望により、本日午前中から神保町〈書肆アクセス〉でのみ、サイン本を販売しております。すでに10冊以上売れたそうですが、明日追加される予定です。3、4日の「外市」および「ワメトーク」でも販売しますが、やっぱアクセスでという方は明日午後が狙い目です。なお、本書の表紙には趣向が凝らしてあるので、購入するまではカバーをめくるのはご遠慮ください(カネ出して買ってからはご随意に)。


朝8時半起き。寝過ごした。急いで西日暮里へ行き、アクセス本の補足的な部分を青柳さんに送る。そのあと『SPA!』の原稿を書き、K社の割付を少しやると1時前になる。神保町へ。〈神保町シアター〉に初めて入る。階段状の客席が100席あり、椅子もゆったりしているし、しっかり暗くなるのがイイ。しかし、塩山さんが書いているように、この席数に対して20人でいっぱいになるロビー、左側からしか入れない席の構造は明らかに設計ミス。いったん席に座ると、トイレに立つのも一苦労だ。


今日観たのは田中重雄監督《永すぎた春》(1957)。若尾文子川口浩が主演。若尾が本郷の本郷の古本屋の娘ということで、市場の様子が1、2分だけ映る。正門前の〈万定〉らしき建物も見えた。話そのものは他愛もないが、監督と出演者が笑わせようとしてやっているところがまるでおかしくなくて、その不発ぶりがかえってオモシロかったりした。丸山(美輪)明宏がとくに意味なく出てくるが、まあ、三島由紀夫原作だからなあ。


終わって外に出ると、雨が降っている。神田古本祭りは今日で終わりなので、最後に覗こうと思っていたが、どのワゴンも店じまい。今年はまったく見られなかった。〈書泉グランデ〉で、ジェフリー・ディーヴァー『ウィッチメイカー』(文藝春秋)、西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』(角川書店)、『諸君!』12月号を買う。『諸君!』は竹内洋の新連載を読みたくて。〈ディスクユニオン〉では、[政風会]、あがた森魚[タルホロジー]、古澤良治郎三上寛[デレキ]を。さらに〈高岡書店〉で、サラ イネス『誰も寝てはならぬ』第7巻(講談社)を。ほかにも買いたい本は多かったが、荷物が増えるので断念。


書肆アクセス〉に行くと、『東京の暴れん坊』サイン本が平積みに。「もう10冊売れたの」と畠中さん。「けものみち計画が選ぶ30冊」フェアも順調に売れて、在庫が少なくなっているようだ。そのフェアの中から、自分でも買うつもりだった、松田完一『岡山の映画』(岡山文庫)を。ほかに、『北海道いい旅研究室』第10号、『大阪人』12月号を買う。


青柳さんと待ち合わせして、〈ぶらじる〉でアクセス本の再校を受け取る。これを見て確認できれば校了だ。塩山さん来て、〈ランチョン〉へ。『東京の暴れん坊』無事できたので乾杯。塩山さんは「目標5000部!」とブチ上げていた。右文書院の本がそれだけ売れたらベストセラーだ。〈加賀廣〉に移って、もう少し飲み、8時過ぎに散会。ウチに帰り、あれこれやって西日暮里に戻る。