猫に演技賞

ちょっと寝坊。いろいろやって、4時ごろに出る。〈谷中コミュニティセンター〉の図書室へ。そのあと、久しぶりに〈不思議(はてな)〉を覗く。本に値札がつくようになっていた。田川律『〔台所〕術・なにが男の料理だ!』(晶文社)500円、ほかを買う。久しぶりに、米をといで、時間をかけて料理をつくる。鶏肉と大根、ニンジン、ゴボウのスープ。田川さんの本に載っているレシピを見ると、自分でもつくれそうなのがいくつかあり。こんどやってみたい。


DVDで、久松静児監督《神坂四郎の犯罪》(1956)を観る。姫田真佐久のカメラ、木村威夫の美術、伊福部昭の音楽とスタッフが揃っているのに、凡作。「藪の中」的な法廷物だが、驚きがまったくない。みなさん、やたらとオーバーな演技で、とくに森繁久彌は話が進むにつれ、オカマ喋りになっていくのが奇怪。いちばん演技が自然で巧かったのは、猫だった。