「座右の書物會」とはナニか?

kawasusu2007-07-08

朝7時起き。単行本の三校の疑問点を調べる。その合間に「しのばずくんトートバッグ」の発送作業。水曜日までの注文はだいたい発送する。おかげさまで合計50枚近くの注文をいただき、採算分岐点の200枚まであと10枚ぐらいの売れ行きとなりました。今後も継続して販売し、秋の「一箱古本市」で完売させたいと思っているので、どうぞよろしくお願いします(塩山さんに「どっかの自虐芸で売り出し中の、目付きの悪いトートバック売り」などとヤユされてますが)。


本郷図書館で調べ物して、バス停に向かって歩いていたら、自転車に乗った旬公と会う。ヨガの帰りで、フランス大使館勤務の女性(フランス人)と一緒だった。挨拶すると「そのTシャツいいですね!」と云われる。夏になるとよく着ている、ソウルで買った「ゾウリTシャツ」だ。今日はこのあと3人ぐらいに、このTシャツのことを云われる。池袋行きのバスに乗る。白山五丁目のバス停手前あたりのマンションの入り口に、「株式会社 座右の書物會」という表札を見つける。ナニをやっている会社なのだろうか? あとでネット検索しても、サイトが消えていてよく判らない。そのヒトにふさわしい座右の書物を選んであげる会社だったりして。岡崎さんには『ミコのカロリーブック』とかな(もともと座右の書か)。


池袋に着き、〈往来座〉の手前にあるうどん屋へ。いい店だが、今日はやたらと混んでいた。さんま天ぶっかけうどんを食べる。「外市」は二日目なので、そこそこの人出。今回は雨が降らなかったのでヨカッタ。買った本。〈善行堂〉より、岡本喜八『ななめがね』(ミセス編集部)1000円、外村繁『春夏秋冬』(新創社)1000円。〈古書現世〉より、『イラストレーション』1999年1月号(特集・羽良多平吉の編集光学)400円。〈往来座〉から、辻征夫の『萌えいづる若葉に対峙して』(思潮社)600円、『ゴーシュの肖像』(書肆山田)840円、『貨物船句集』(同)500円。「外市」では初めてこんなに多く買った。上京中の山本善行さんに会いたかったが、今日はこちらに来ないというコトで残念。


もう2時回ったし、仕事あるし、どうしようかなーと思いつつ、駅の反対側に出て〈上り屋敷会館〉の「ワメトーク」へ。荻原魚雷さんと浅生ハルミンさんの三重ばなし。ぼくも同じ程度の地方の町出身だけど、ぜんぜん状況が違っていたんだなあ。中学も高校も多少問題はあったとはいえ、のどかなものだった(中学が荒れていたという旬公には「あんたは『おとぎの国』からやってきたのか!」としょっちゅう云われている)。魚雷さんが津、名古屋、大阪とだんだん遠征の距離を伸ばしていくあたりには共感。だけど、このトークはもう少し短くてもよかったかな。司会のセドローくんがツッコんだり話の流れをつくろうと頑張っていたけど、聴いている連中は二人のキャラクターをよく判ってるんだから、ムリにコントロールしなくてもよかったかもね。


西日暮里に帰り、Hさんに電話して三校の疑問点を解決する。7時に西日暮里駅で、吉上恭太さん、智子さん夫妻と待ち合わせ、〈大栄〉へ。サンギョプサル、タコ炒めなど食べる。恭太さんは児童文学の翻訳家で、歌とギターもやっている。ぼくが好きな二人の著名人(時代もジャンルも違うヒト)の係累なのだが、ご本人じたいが面白い。ご夫妻とはこれまでに、いろんなトコロでいろんなヒトを通じて接点があったことが判る。吉上さんが出演するライブが7月14日にあります。〈草苑〉は花屋の奥のカフェらしいです。よかったらゼヒ。桂牧さんのライブを見るのも久しぶりだなあ。

出演:吉上恭太
   深水無門 
   桂牧


3時半開場 4時スタート
2500円+1ドリンク


場所:草苑  042-339-5587
京王線聖蹟桜ヶ丘駅下車
多摩市関戸4−4−1


吉上夫妻と駅で別れて、10時頃に帰ってくる。DVDでベネット・ミラー監督《カポーティ》(2005・米)を観る。殺人犯に取材しておきながら、死刑の直前まで本人に原稿の存在さえ匂わせない冷血さに作家の業を感じる。また、有名な『アラバマ物語』の作者であるネル・ハーパー・リーが、カポーティの幼馴染でこの事件の取材にも同行していたという事実が興味深い。フィリップ・シーモア・ホフマンはたしかに熱演だと思う。過剰さを排した演出もいいのだが、途中で眠くなって最後まで観られず。


*写真は〈今井書店〉出雲店での販売の模様。ご近所の方はどうぞよろしく。