久しぶりの五反田でいろんなヒトに会う

朝早めに旬公が出かけたので、ひとりで〈がもう〉のうどんを食べる。かけうどんにしてみたが、醤油に比べるとだしはもうひとつか。それでも充分ウマイのだが。すっごく久々に五反田の古書会館へ。今日は「本の散歩展」。〈古本海ねこ〉さんが戦前の古書目録を出すというコトをブログで読んだので、やってきたのだ。1階で〈揚羽堂〉が個人がつくっていたスクラップブックを大量に出していた。その中に「出版 1982年」というのがあり、開いてみると「読売新聞」で雑誌の編集長にインタビューしているシリーズが貼り込んであった。コレは使えそうと購入。200円だった。


2階に上がろうとしたら、目の前に岡崎武志さんが。挨拶すると、ほぼ同時に後ろから「岡崎さん、こんにちは」という女性の声がかかる。黒岩比佐子さんだった。ブログは拝見しているけど、お会いするのは初めて。もっとも、これまで何度も遭遇している可能性は高い。ぼくが人の顔を覚えられないだけだ。


2階で、海ねこさんの箱で古書目録を漁る。やはり、明治堂書店の目録がすごい。巻頭に古本好きのエッセイが入っているのだが、池田文痴菴が書いている号を見つけてホクホク。6冊ばかり買う。あと、投稿雑誌『ポンプ』の1984年に出た号を2冊。1冊300円。素人の投稿だけで構成する画期的な雑誌だったが、同時代に見たコトがなかった。なないろさんにお願いして、一箱古本市のチラシを置かせてもらう。揚羽さんや〈古書一路〉さんに挨拶。本の散歩展は、ふだん五反田に出ていない店も多く参加しているので、いつもより賑やかだ。荷物番には片岡知子さんがいて、「スタンプラリーのハンコ、できあがったから送りますね」と云ってくれる。やっぱり五反田はイイなぁ。どの店もみんなイキがいいし、楽しいし。ぼくは万が一、古本屋になるとしたら、一時的にでも住所を移して、古書組合の南部支部に属したいと思っている。


岡崎さん、黒岩さん、岡崎さんの古本弟子の女性Kさん(東京セドリーヌ所属)と4人で、〈フレッシュネス・バーガー〉へ。この何のヘンテツもないカフェが、五反田会館帰りの古本好きの溜まり場になっているのが、なんとなく可笑しい。黒岩さんと岡崎さんの「フリーランスで仕事を回していくのはたいへん」「でも、不思議になんとかなるもんやね」という会話を、駆け出しフリーライターとして拝聴。黒岩さんはあるテーマの書き下ろしのために、国会図書館に日参されているそうだ。そのあと例によって、今日の収穫合戦。Kさんが「こんな贅沢なもの見せてもらって興奮します」と云っていた。


山手線で西日暮里に帰り、資料を調べる。いろいろ面白いコトが判ってきた。3時前に遠くに出かける。目的の場所に行くためにバスに乗ったら、完全に反対方向で、タクシーで戻ったために遅刻してしまった。肝心のハナシは、まだボールがバットにかすってないカンジ。終わってから1時間ほど調べものをし、9時前に帰ってくる。旬公と〈鳥ぎん〉で釜飯を食べる。ウチに帰るとすーっと眠くなり、そのままナニもせずに寝てしまった。黒岩さんの爪の垢でも煎じて飲まないとダメか……。