電車の向こうに桜が見える

朝8時起き。旬公がヨガに行ったので、ひとりで西日暮里の〈ドトール〉で朝飯。〈古書ほうろう〉で本を一袋買い取ってもらう。今日はやたらとイイ天気。ウチで資料を読んでいると外に出たくなる。必要な本が外の倉庫を捜索(どでかい衣装ケースを下ろしたり上げたりしたら大汗かいた)しても見つからなかったので、尾久図書館に所蔵されているコトを確認して、自転車で出かける。途中、桜を眺めつつ、尾久銀座にいたる。宮ノ前のそば屋〈瀧の家〉で昼飯。


以前にも来ているのに、ちょっと迷って尾久図書館に到着。ココは2階の閲覧室の古ぼけたカンジがいいんだよなあ。今度は田端新町に出て、そこから西日暮里駅に抜けるコースをたどる。JR各線と新幹線が走る様子が見えるトレインビューな坂から、与楽寺の坂の大きな桜が見える。手前を新幹線が通過していく。桜と電車の両方が好きなヒトにはたまらん場所だな、ココは。と思ったら、カメラを下げた男がフェンスによじ登っていた。


ウチに帰ると、『ぐるり』の新しい号が届いていた。こんど4年目に入るのを機に、定価を税込み300円に値下げしている。ページ数は据え置きなので、安い。今回ぼくは連載を休んで、nakabanさんへのインタビューを担当した。DVD『三つの箱』(ミディ)についてのもの。悪くない出来だと思うので、読んでもらえるとウレシイ。5時すぎまでかかって、原稿を一本書く。そのあと、谷中の〈ギャラリー猫町〉で今日までやっている「猫のマッチラベル展・西欧燐票陳列展」を見に行ったが、最終日なので5時終了だった。DMにはナンにも書いてなかったのになあ。加藤豊コレクションを見逃したのは残念。


一度ウチに帰って休んでから、〈映画保存協会〉へ。これまで根津に事務所があったのだが、今度、団子坂上の蔵を拠点とするコトになったのだ。今日はそのお披露目の上映会がある。地図がなく住所が頼りだが、見つからずにその辺をうろうろする。児童公園の奥にヒトが溜まっていてそっちに行ったら、公園の中から入るのだった。ナカに入ると、蔵の内部を改造して上映できるスペースにしている。大きな重い扉があった。お客さんは関係者らしき人たちが20人ほど。缶ビールをいただいて、椅子に座る。上映作品は休憩を挟んで6本。「一部上映作品は権利がクリアできておりませんので、ひみつにしておいていただけると助かります」とのコトなので書かずにおく(書きたいのだが)が、どれもオモシロかった。オモチャみたいに小さい映写機「パテ・ベビー」で、これまた小さなスクリーンに、昭和初期の地震の映像が映し出されたのには感動。あと文筆家としても著名なあの女性が演出した映画も上映したが、ドキュメンタリーかと思えば役者が演技してたのには笑った。フツーにドキュメンタリーにしたほうが、ヨカッタのでは。映画保存協会は4月15日から毎週開館するとのこと。ココでなにかイベントをやってみたい、という気持ちがふつふつと湧いてくる。


終わってウチに帰ると9時半。適当につくって食べ、トマス・ハリスハンニバル・ライジング』を読みすすむ。すでに下巻の半分まで来た。


退屈男くんから情報。西荻窪南口の飲み屋が並んでいる小路で、古本市をやるそうです。この日は夕方から、〈コクテイル〉で「古本ジェットストリーム」があるので、セットでお出かけされるのもよかろうかと。

イベント[昼本市]


日時 4月15日(日) 11:00〜16:00
場所 西荻窪駅南口 柳小路通り飲食街
雨天 (古本市のみ)中止


「昼本市」とは、西荻窪柳小路通り飲食街有志による月一イベント『昼市』(店先に屋台とテーブルが並び飲み食いできる)に、古本市も参入させてイベント全体を盛り上げよう!という試みです。