小部屋に住むひと

8時起き。今日の打ち合わせのために、資料の読み込み、文書のまとめとプリントアウト。たちまち11時になって、出かける。荻窪の杉並区中央図書館へ。〈ささま書店〉(今日は休み)まではよく来るが、ココまではなかなか来られない。旅館〈西郊〉の建物は、いつ見てもホレボレする。図書館でチェックしようとした本が保存庫にあり、館外貸出し禁止はイイとして(どうせ区民じゃないので借りられないから)、コピーまで禁止というのは解せない。決して稀覯書ではなく、5年前に筑摩書房から出た全集だよ。どういう根拠だ。


西荻窪へ。〈今野書店〉の地下でコピーをとる。1枚5円なのはありがたいが、コピーが出てくるまでのスピードが恐ろしく遅い。おかげで遅刻しそうになる。Hさんと打ち合わせ。2時間かかったが、かなり進んだ。〈音羽館〉は定休日。時間ハズレなので、いつも行く店はどこも休みで、駅前のラーメン屋で味気ない昼飯を。ウチに帰り、今度は別の資料を読んで、5時半に〈ブーザンゴ〉に行くと定休日だった。よくよく定休日にブツかる日である。〈千駄木倶楽部〉に移り、S社のTさんとKさんと打ち合わせ。小説検定の次回テーマ決め。


終わって食事に行くのだが、その前に、先週土曜日にオープンした〈不思議(はてな)〉にお連れする。喫茶〈ペチコートレーン〉の2階にある。日曜日に行ったとき、小林信彦『冬の神話』(講談社)、田中小実昌『港みなと』(潮出版社)、『KEN』第3号、『題未定』創刊準備号、『綺譚』第1〜4号、『雑季帖』第6号(特集「60年代再考グラフィティ」。海野弘ほか)を買った。まだ値段がついてないので、店主のトシさんに恐る恐る差し出したのだが、ビックリするほど安く売ってくれた。『冬の神話』もスゴイが、『題未定』(1978年12月)もかなり珍しい。これが『綺譚』として創刊するワケだ。豪華なメンバーが寄稿する地味テーマのミニコミとして、いつか紹介してみたい(それとともに、編集していた秋山協一郎氏にインタビューしたい!)。で、今日、二人を案内したのだが、Kさんも恐る恐る差し出した本(やっぱり小林信彦だった)が安くて、喜んでいた。


千尋〉に着くと、旬公が待っていた。しばらくして、Mさん登場。やはりS社で『G』の編集者。仕事好きで会社に住んでいるんじゃないかという噂があるそうだが、編集部のヨコにある小部屋を自分のものとしてずっと使用しているという。もちろん、内部は本の山だそうだ。最近、「いい加減出て行け」と云われたそうで、そのコトをふだんは喋らないKさんにまでグチっていたという。自宅マンションも、本の山で風呂場に入れないそうだ。草森紳一か。Mさんは丸いもの好きの旬公の琴線に触れる存在で、独身のMさんのために、知り合いの女性を紹介しようとしている。それに対してMさんが、「●●●●が理解できない女性とは付き合えない」と云いだし、一同ガクゼンとする。そのあと、●●●●のハナシが延々と続く。まさかS社の皆様が、こんなに偏差値の低い会話をなさるとは……。11時すぎに散会。楽しい一夜でした。


告知が遅れてしまったけど、4月15日(日)に〈コクテイル〉で、「古本ジェットストリーム」をやります。ゲストは岡崎さんです。この日40歳になるワタシですが、いつも通りのダラダラ話です。ご期待なさらずお出でを。そういえば、岡崎さんは28日に50歳になられるそうで、おめでとうございます。ちょうど10歳差だったんだ。今回、チラシがつくれそうにないので、いろいろ告知してくださると助かります>書物ブログのみなさま。

オヨちゃんとモクローくんの古本ジェットストリームvol.4 
「箱」のハナシをしようじゃないか


2007年4月15日(日曜日) 18:00〜
古本酒場コクテイル
高円寺北2-24-13
TEL 03-3310-8130
http://koenji-cocktail.com/
*予約優先


出演:南陀楼綾繁
山崎有邦
ゲスト:岡崎武志


オヨヨ書林山崎有邦(オヨちゃん)と、ライター・編集者の南陀楼綾繁モクローくん)による、古本をテーマとする実況ぐだぐだ話。第4回となる今回は、ゲストにライターの岡崎武志さんをお迎えし、この日、南陀楼が40歳を迎えるコトや、2週間後に行なわれる「一箱古本市」や、岡崎さんの新刊『読書の腕前』(光文社新書)の刊行など、いろんなことを記念してお送りします。お題は、「箱」。一箱古本市の箱、単行本の函など、箱のアレコレについて。