『読書の腕前』のことなら何でも

昨日は、木場の東京都現代美術館で「中村宏 図画事件1953-2007」を見る。三一書房(『夢野久作全集』とか)や現代思潮社の本の装幀者というぐらいしか知らなかったので、見る作品見る作品がオモシロかった。そのあと歩いて、〈深川いっぷく〉へ。古本市、「古本けものみち」は予想通り紙モノ(ラベルの貼りこみシート)がよく売れている。しめしめ。彷徨舎の皆川さんが、迷いに迷って到着。リコシェの二人と、近くの〈だるま〉という居酒屋に入る。壁にメニューを書いた白い紙が貼ってあるが、この数がハンパじゃない。しかも、安い。奥にコの字型のカウンター、手前がテーブル席というのもいい。いい気分になって、いろいろ話す。皆川さんとこんなに長く話したのは初めて。謎に思っていたコトがだいたい聞けたので満足。24日のトークでは、それらを懐にしまって、『彷書月刊』を知らないヒトにも判りやすいハナシにしますので、どうぞお出かけください。


今日、岡崎武志さんから新刊『読書の腕前』(光文社新書)が届いた。新書にしては、けっこうページ数があるぞ(290ページ)。目次を眺めるだけでも、この数年、岡崎さんの周辺にいた本好きの一人として、あれこれ思い当たることが多い。で、各メディアの方にお願い。この本の書評や著者へのインタビューをお考えでしたら、どんなカタチでも結構ですので、南陀楼にご用命ください。まだ読む前だし、こんな売り込みはめったにしないのだけど、この本については別だ。個人的には、自分が抱えているテーマとの関連性もあって、『気まぐれ古書店紀行』より重要な本だという気がする。


一箱古本市の店主への応募が続いている。どうやら、今夜がピークになりそう。まだ迷っているヒトは、早めに動く方がイイですよ。