明日から海野弘展inポポタムです

kawasusu2006-11-27

8時半起き。コンビニで産経新聞を買ってくる。月曜読書面(なんてのがあるんだね)で、枝川公一さんが『路上派遊書日記』について書いてくれている。10時半、牛イチロー先生が来て、本の引き取り。昨夜から降り続いている雨が、一瞬止んだので本を濡らさずに運べた。そのあと、ごちゃごちゃとあり、1時過ぎに出かける。〈旅猫雑貨店〉が雑司が谷にショップをオープン、ということで、地図を送ってくれた。


神保町の〈ぶらじる〉で、『彷書月刊』の取材。興味深いハナシが聴けた。〈三省堂書店〉で『銀花』を買う。『路上派』の紹介があり。都営新宿線で新宿で乗り換え、目白へ。歩いて7、8分のところにある〈ブックギャラリー ポポタム〉(http://www6.kiwi-us.com/~popotame/)へ。ポポタムの大林さん、右文書院の青柳さんと、明日からの「海野弘 私の100冊の本の旅」の展示準備をやる。


壁には棚を付け、その下にテーブルを置く。それらに海野さんの著作100冊を並べていく。一方で、海野さんに提供していただき、「海野弘のひとり一箱古本市」で売る本の値づけも行なう。海野本の値づけはぼくが担当。ホコリで汚れているが、どれもほぼ新品状態。蔵書の方は青柳さんが値づけしていたが、値札を見てぶっとぶ。安すぎる……。青柳さん、〈田村書店〉の外台じゃないんだから。でもお祭だから、コレでもイイのだ。手先の不器用な男二人を、大林さんが苦心して指導して、どうにか8時すぎにカタチは整う。


というワケで、明日から〈ポポタム〉での展覧会がはじまります。12月8日(金)には海野さんと岡崎さんのトークもあります。席数が限られていますので、お早めにポポタムまでご予約ください。

海野弘 私の100冊の本の旅」展


このたび刊行となった海野弘さんの新著『歩いて、見て、書いて―私の100冊の本の旅 』(右文書院)の刊行を記念した展覧会が開催。本は、海野さんの著作100冊を誕生エピソードを交えて紹介するという貴重なもの。処女作『アール・ヌーボーの世界』から『海野弘 本を旅する』まで、本の成り立ちや、さまざまな編集者との出会いの物語が綴られています。
この展覧会では、自著100冊の展示に加え、「海野弘 ひとり一箱古本市」と題し、海野さんの、自著を中心とした蔵書の販売、またトークショーも。ぜひどうぞ。


【東京篇】
■日時
11月28日(火)〜12月9日(土)
営業時間 12時〜18時 定休日 日・月曜日


■会場
ブックギャラリー ポポタム
http://popotame.m78.com/shop/
〒171-0021 豊島区西池袋2-15-17 電話 03-5952-0114


トークショー
 海野弘×岡崎武志 
12月8日(金)18:30〜20:30
入場料 1,000円(要予約、ご予約はポポタムまでお願いします)


あと、『図書新聞』に奥成達さんが『路上派』の書評を書いてくださいました。このヒトがいかに日記本が好きかがよく判ります。


では最後に、今夜も「路上派少年遊書日記――1981年・出雲」です。

1981年2月22日(月)
創元推理文庫早川書房に資料を頼む。*1
少年ビッグコミック』クイズと『みゆき』の感想のため【ハガキを】2枚出す。


★今日読んだ本
『偽原始人』【井上ひさし
この本を読んで教育ということについて、深く考えさせられた。
ただただ知識をつめこみ、有名な学校にいれようという親。それにつけこみ、受験のために金をもうける大人。
「親の愛情」というもののもとで、子供を自分の言うとおりにさせ、勉強だけをやらせる大人。
子供にも権利はある。自由な権利はある。
有名学校に入って、一流会社につとめるよりも、たとえ貧しくても、自分の一番好きな道をすすむのがいいのではないか。
その点、主人公の父親はものわかりがいいと思った。もっとその考えをおしだせばいいのに、親にもあきれたのがいるなあ。
そういうのは親ではないと思う。
幸いにして、うちの親は、そういう種類ではない。この本は世の教育ママどもに読ませてやりたい。
特にラストは泣けてきた。
こういう本のように深く自分に影響を与えてくれる本こそが、僕にとっての「名作」であると思っている。


★夕方に下じきを買いにいく。
中に紙がはさめるやつだ。
何をはさむかというと、これはもう『みゆき』の絵に決まっている。


なんだか教育について熱く語っていると思ったら、また『みゆき』のハナシかよ……。(続く)

*1:田舎では、新刊情報は雑誌の広告か、刊行目録あるいはPR誌で得るしかない。この時期はやたらと出版社に資料請求ハガキを出していた。