飯能で擬獣たちと

昨日は横殴りの雨の中、ずぶ濡れになりながら、神保町で3軒の取材をこなす。〈古本お休み処 ダイバー〉では思わず話し込んでしまった。この店では南陀楼よりも退屈男のほうが有名でした。


今日は8時半起き。いつも通り遅れに遅れた『彷書月刊』の原稿を書く。今回は沼辺信一さんのブログ「私たちは20世紀に生まれた」(http://numabe.exblog.jp/)。数日前に亡くなった田中登監督についての記事があった。田中登といえば、下宿屋〈本郷館〉でロケした《江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者》(1976)もすごい(のちの実相寺昭雄版の100倍も)が、ナンといっても、《マル秘色情めす市場》(1974)である(秘をマルで囲う)。飛田遊郭を舞台に繰り広げられるシュールでサイケな作品だった。あと、ネットを見ていて、〈古書ほうろう〉のサイトでの日記が、ブログ「古書ほうろうの日々録(仮)」(http://d.hatena.ne.jp/koshohoro/)に移行したことを知る。はてなには知り合いが多いなあ。


12時すぎに出て、池袋へ。西口の中華料理屋でチャンポンを頼むと、具だけチャンポン風で麺がフツーのラーメンだった。ちょっと釈然とせず。ウマかったけど。この辺にあった〈ヴァージンメガストア〉が消えて、パチンコ屋になっていた。あの品揃えじゃあ、まあしょうがないか(あとで見ると、丸井の上に移転していた。以前、丸井の地下の広いスペースを占有していたときが、夢のようだ)。西口公園の古本祭りを見てから、西武池袋線のホームで、堀切直人さん、作家の浦野興治さん、右文書院の青柳さんと待ち合わせ。飯能に行き、鈴木地蔵さんと会う。このうち、堀切さん、青柳さんは旬公によって「擬獣化」済み。じつは地蔵さんもスケッチぐらいはある。もちろん、擬獣長は私です。飯能でのことは、「まぼろしチャンネル」で書くつもりなので、略す。


夜11時前になっても、ハナシが尽きないが、翌日も用事があるので、ぼく一人で先に帰る。ウチに着いたら12時過ぎていた。