《ぼくの伯父さん》のあのシーン

朝7時すぎに、日差しが強くて眼が覚める。パソコンの前に座って、日記本の注を書く。資料を調べたり、ネットで検索したり、昔に書いたテキストを引っ張り出したりして、一項目につき200字程度の注にまとめていく。コラムを何十本も書いているようなカンジで、ひじょうに疲れる。昼にトマトソースのパスタをつくって食べ、6時ぐらいまで続ける。〈古書ほうろう〉を覗いたあと、夕焼けだんだんまで行ったら、坂下にあった居酒屋と屋外の飲食スペースがきれいさっぱり消えていた。


晩飯は鶏肉とブロッコリー炒め。ビデオで、ジャック・タチ《ぼくの伯父さん》(一九五八・仏)を観る。三度目ぐらいだけど、やっぱりおもしろかった。冒頭で、隅々まで電化されたモダン住宅と工場、その従業員の住む団地という新興エリアと、市場やカフェのある下町エリアが対比的に描かれ、ラストで古い建物が壊されるシーンでこの先を暗示する。というような感想よりも、工場の秘書の女の子が、靴をカツカツカツカツと鳴らしながらちょこちょこ走っていくシーンが、可愛くてリズミカルで、何度観ても飽きないのだった。


またパソコンの前に戻り、2時まで。ずっと同じ姿勢でいると、腰も疲れるが、腕が机の角に当たっている部分が痛くなってくる。改善策を講じたい。