2冊の日記本のこと

昨日届いた『サンパン』の近況欄に、ぼくは「私の日記本も五月に出ます」と書いた。しかし、その予定よりも遅れるコトを謝らねばならない。日記本文に付け足す部分が諸般の事情で仕上がっていないためだ。しかし、6月末〜7月上旬にはかならず出したいと思っている。なお、書名は『路上派遊書日記』(仮)で進行中。版元の右文書院サイトでは、「路地裏の遊書日記」となっているが、直しといてね、青柳さん。


一方、もう一冊の日記本も進行中だ。エロ漫画下請け編集者・塩山芳明氏の『出版業界最底辺日記――嫌われ者の記――』(仮題)が、7月にちくま文庫から出る。これは一水社版の『嫌われ者の記』から抜粋し、さらに現在までの連載から選んで加えたもの。選んだぼくが云うのもアレだが、過激な部分をかなり残したため、ホントに出してくれるのかと少々不安に思っていた。ちゃんとラインナップに入っていて、ホッとする。今日はその打ち合わせで、編集のMさんと漫画屋(塩山さんの事務所)に行ったのだが、ハナシが終わった後、衝撃的な通告が。ご本人の日記より引くと……。

夕方、例のちくま文庫の、終了した初稿校正のチェックを、南陀楼綾繁、それに担当のM氏と。色々と労を取ってくれている、南陀楼センセに『レモンクラブ』の書評連載、今回で終了と告げる。ガックリした姿を見て、少し愉快に。


だってさ。さすが嫌われ者。経費節減のため、コラム類は全部打ち切りというコトである。『レモンクラブ』の連載、今度出る号で90回に達していた。100回になるまでは続けたいと思っていたのに……。原稿料は安かったが、5枚の分量で、好きな本のコトを好きなように書ける場として重宝していたのだが。悔しいから、そのうちこのブログでこれまで取り上げた本の一覧を公開してやろう。


7時から、〈千駄木交流館〉で一箱古本市の助っ人に集まってもらってのミーティング。15人ほど集まってくださった。大阪から来た、前田和彦くんも急遽助っ人に。こちらの説明に、的確に質問を返してくれる。時間は掛かっても、こういうやり取りをやっておくと、全員がいろんなことを共有できるのだ。解散してから、実行委員は谷根千工房に移り、最終的な打ち合わせ。一番重要なのは、「雨が降ったらどう対応するか」であり、いろんなパターンを考えて検討するが、判ったのは「その場になってみないとワカラナイ」ということであった。まあ、なるようにしかならないです。みんなで晴れるよう祈りましょう!