こんな本を探しています

午前中は自宅でゲラ。昼前に神保町に出て、海野弘さんと〈Folio〉で打ち合わせ。東京堂で置いていた、右文書院の新刊『私の東京風景』のサイン本が少なくなったとのコトで、担当の青柳さんも同席して、その場でサイン。そのあと、ゲラの疑問点を相談する。1時に近くのスタジオに行き、撮影。これまでの海野さんの本とは、全然違うテイストの装幀の本になりそうだ。


終わってから、海野さんを途中まで送り、神保町で本を探すが、探している10冊ともカスリもせず。九段下から東西線に乗り、早稲田へ移動。ココでも7、8軒の本棚を丹念に見ていったが、見つかったのはわずか1冊だけ。ヘトヘトになって、〈古書現世〉にたどり着くと、セドローくんが〈シェ・ヌー〉で晩鮭亭主人さんとお茶しているとのコトで、そっちに回る。もうすぐ刊行予定のセドローくんの『早稲田古本屋日録』の束見本に色校正を巻いたのを見せてもらう。林さんの装幀は、カバーはもちろんイイのだが、表紙、扉、見返しも素晴らしい。装幀っていうとカバーだけ目立たせておしまい、という装丁家がけっこう多いのだが。


6時頃まで話してしまったので、急いで早稲田大学図書館へ。書庫にもぐり、1時間ほどかけて、数冊をチェック。コレで本文の引用はだいたい確認が終わった。今日はやたらと寒い。バス停で10分ほど待ち、バスに乗って西日暮里へ帰る。晩飯のあとは、「日本の古本屋」「スーパー源氏」「楽天フリマ」「アマゾン(マーケットプレイス)」などを検索しまくり、何冊かを発見。注文をかける。それでも見つからない本があった。


そこで、ブログを読んでいる方にお願いです。以下の本をお持ちの方は、撮影用にお貸し願えませんか。4月にポプラ社から出る『海野弘 本を旅する』(仮題)という本のカラー口絵に収録します。同書の第一部は、海野さんが影響を受けた100冊の本を読み返しての回想、第二部は、書物、アート、図書館など、本をめぐるエッセイ・論考を集めたものです。いま探しているのは、第一部に書影を掲載する本です。


貸してもイイという方は、南陀楼までメール(kawasusu@nifty.com)でご連絡ください。函・カバーがあるものが望ましいです。多少のヨゴレは気にしません。受け渡しは、着払いでお送りいただき、今月半ばの撮影終了後にご返送します。お礼として、出来上がった本を一冊献本します。


★リチャード・セネット『無秩序の活用 都市コミュニティの理論』今田高俊訳、中央公論社、1975
シュテファン・ツヴァイク昨日の世界 ヨーロッパ人の回想』上・下 原田義人訳、慶友社、1952
★村山修一『山伏の歴史』塙書房、1970
★森秀人『甘蔗伐採期の思想』現代思潮社、1963
深田久弥編『富士山』青木書店、1940
★石岡久夫『兵法者の生活』雄山閣、1981
★小田治『海人族と鉱物』新人物往来社、1992