会議&会議、そして値段付け

朝8時半起き。出勤前に小沢信男さん宅に寄り、栞に寄稿していただいた『ぼくの早稲田時代』を渡す。仕事場に行くと、『ブックカフェものがたり』の在庫が完全になくなってしまい、注文が受けられない状態に。まあ、在庫がない=全部売れたではなく、これから返品が戻ってくるのだが、それにしても在庫ナシで1月を回していくのは無理だ。よって、増刷するコトに決まる。こんな短期間で動きがあったのは、ぼくの編集歴でもはじめてだ。まあ、いかに売れない本ばかりつくってきたか、というコトになるのだが……。昼に神保町の新刊書店を何ヶ所か覗き、『ブックカフェものがたり』の様子を見る。〈書泉グランデ〉にはレジ前に置いてあり、ちょうどそれを手に取っている男性がいた。「買ってくれ〜」と念を送るが、戻されてしまってガッカリ。


書肆アクセス〉に寄ったら、セドローくんにバッタリ。今日まで古書会館で新宿展だというので、会場に戻るセドローくんについて行く。今回はけっこうイイ本が出ていたらしく、三日目でもその名残りがあった。時間がなくてゆっくり見られず、恩田陸『ユージニア』(角川書店)700円、『西江雅之自選紀行集』(JTB)525円、の2冊を買って、仕事場に戻る。そうだ、〈書泉ブックマート〉で東直己の新刊『ライト・グッドバイ』(早川書房)も買った。ススキノの探偵シリーズの最新作。読むのが楽しみ。


3時過ぎから企画会議。すでに決定している企画について、何月に出せそうかを確認していく。ぼくが次に手がける本は4月を予定していたが、諸般の事情で繰り上げて3月に出すことに。間に合うのか。会議のあと、増刷の手配などしていると7時になった。いったんウチに帰り、先に旬公が値付けしていた松坂屋用の古本を一箱分、コンビニから発送する。定休日の〈古書ほうろう〉を借りて、来年の「不忍ブックストリートMAP」および「一箱古本市」についての会議。出席者は9人。とにかく、検討すべき項目が多すぎて、とてもすべてを決められなかったが、だいたいのスケジュールと方向性は見えてきたようだ。今回から、「谷根千ねっと」のウェブマスターである守本善徳さんにウェブ関係を担当してもらうことになり、百人力を得た思い。あとが詰まっているので、強引に11時前にハナシを打ち切り、先に帰らせてもらう。


ウチに帰り、松坂屋の古本市に出す本の値付け。ナニも考えずに60、70冊分の値札を書き、貼り付ける。そのあと、中古CDも60枚分の値札を書いた。一区切りついたのは3時半。あー疲れた。明日は搬入があるのだった。