「古本ジェットストリーム」オンエアしました

8時起き。今日の〈古本酒場コクテイル〉でのトークのためのメモを書く。そのため、話のネタにするための本を探したり、選んだCDでかける曲を決めたり。お客さんにどれだけ伝わるかは判らないが、こういう素材を用意している時間はけっこう楽しい。11時すぎに出て、高円寺へ。コクテイルに荷物を置いて、高円寺の古書会館へ。久しぶりだなあ。『私の読書遍歴』(かのう書房)300円、間宮達男『君も編集者にならないか』(山手書房)200円、ルイス・ブッシュ『ハバカリ先生』(文藝春秋新社)350円、など。『私の読書遍歴』は『週刊読書人』に連載されたもので、星新一小林信彦らが執筆。『ハバカリ先生』の装幀は、柳原良平。近くの店で、牛ステーキ定食を食べて、コクテイルに戻る。


すでに、今日のお相手のオヨヨ書林山崎有邦くんと、音の係りをやってくれる『ぐるり』の五十嵐さんが来ていた。さっそくマイクチェック。そして、こないだ思いついた、トーク中に携帯でブックカフェに電話して生中継するために、携帯や店の電話とマイクをくっつけてみる。店の電話ならマイクで音が拾えることが判ったが、じゃあ、今度はぼくと向こうがどう会話するかが問題になってくる。しょうがないので、開始までに各店に電話してコメントをもらうという原始的な方法に切り替える。〈火星の庭〉の前野さん、〈あうん堂〉の本多さん、〈ちょうこぼっこ〉の真治さん、突然電話したのに答えてくれて、ありがとうございます。


2時になるとボツボツお客さんが入ってくる。知り合いの顔もチラホラ。全部で15人ぐらいか。10分すぎに開始。図書館で借りてきたCDで、「ジェットストリーム」のオープニングを流す。ナレーションは城達也。ただ、この音源にはなぜか「ジェットストリーム」というセリフが入ってなくて、残念。そのあとで、「オヨちゃんとモクローくんの古本ジェットストリーム」と二人で声を合わせ、その瞬間、立花ハジメの「Replicant J.B.」([Mr.TECHIE&Miss.KIPPLE]より)を流す。ココの構成だけはつくっておいたが、あとは、その場のノリで話をつなげていく。話題は、ラジオについて、コクテイルのこと、持ってきた古本の紹介、オヨヨ書林の今後など。オヨちゃんは、打たれづよいというか、その場でけっこう意地悪なツッコミを入れても、ちゃんと返してくれるので、とてもやりやすい。合間に、それぞれが持ってきた曲をかけたが、音の傾向が違うのでオモシロかった。休憩を挟んで、2時間ほどやった。終わると4時半。お客さんが楽しんでくれたかどうかはワカラナイが、少なくともぼくはとても楽しかった。コクテイルがまた場所を貸してくれるそうなので、来年もやろうと、オヨちゃんと話す。


ホッとして、コクテイルの古本市に出ている本を眺める。大伴昌司『OH!SF映画 先駆的SF特撮映像論』(朝日ソノラマ)を見つけて、オッと思う。大伴のこんな本が1985年に出てたなんて知らなかった。特撮映画についての文章のほか、海野十三円谷英二、万博についての文章も入っている。これはきわめて貴重な本だ。3200円だが、決して高くない。この本を出している店の屋号は忘れた(ローマ字の店名)が、このヒトの出品物は安くてイイものが多く、金曜日にも買っている。今日はこのあと中川五郎さんのライブがあるのだが、疲れたので失礼して帰る。


ウチに帰り、一休みしてから〈古書ほうろう〉での近藤十四郎さんの店内ライブに行こうと思っていたが、ヨコになったらすぐに眠ってしまい、起きたのは8時半だった。晩飯を食べながら、日曜洋画劇場を見て、原稿は明日早起きして書くことにして、寝てしまう。