「入谷コピー文庫」に出版の原点を見る

朝方、地震があったりして、8時に目覚め、書評の本を読む。今日は出勤日。昨日に続き、仕事場から外に出るヒマがまったくない。またテイクアウトの弁当で済ます。午後、Nさんが来て、ゲラのチェック。ぼくはリストの整備。ひたすら書式を合わせていく作業で、眼が痛くなった。


5時半に出て、東西線で阿佐ヶ谷へ。〈書楽〉で芦原すなお『雪のマズルカ』(創元推理文庫)、大塚英志大澤信亮『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』(角川oneテーマ21)を買う。開店前の〈よるのひるね〉に行き、カメラマンのOさんの撮影に立ち会う。ついに風邪を引いたのか、どうも体がだるく、ウチに帰ってヨコになる。小林信彦東京少年』(新潮社)読了。コレも書評の本。そのあと、ゲラをもう一度通しで読む。書かなければならない原稿が数本あるのだが、今夜はどうしても手が着けられず。


フリー編集者の堀内恭さんから、彼がやっている「入谷コピー文庫」の新刊が届く。キング亀田編『勝手にタカダワタル的語録』と、阿部清司『その手は語る 日暮里の町工場を歩く』の2冊。後者は「谷根千ねっと」(http://www.yanesen.net/)で連載されていたときから、気になっていた。「入谷コピー文庫」は「私個人が書き手として強く興味を惹かれた市井の方々や仲間に執筆をお願いして、毎回15部のみを作る個人的なコピー小冊子です。《ひたすら手作り・どっぷり思い入れのテーマ》でいきたいとおもいます。これからも、いつ出るか分からない、まさに《超》不定期に発行していきますので、何卒宜しくお願いします」というもの。こういう本の出し方に、出版の原点を見る思いがする。今後は、阿部清司『東京のお菓子屋さん』、濱里史明『ニッポン・レトロ映画館巡礼記』などが「ひとまず予定」されている。