すさまじき買い取り

kawasusu2005-03-25

8時起き。朝飯を食い、本を置いてある場所を見てもらう。母屋の二階と一階と、庭の書庫の三カ所に分散されている。ホームセンターに行って、ヒモやガムテープを購入。ぼくはなぜか2800円のCDラジカセと、中古ビデオ(《殺人狂時代》と《実録・私設銀座警察》)を買ってしまう。いや、安かったもんで。そのあと、トーゼンのように〈ブックオフ〉へ。二人とも相当買っていた。ヤマト運輸で相談して、カーゴ一杯に荷物を詰めて3万円というのを利用するコトにした。これだと、本を箱詰めせず、しばったまま発送できる。レンタカーを返し、ウチに帰って作業開始。


書庫からかかるコトになり、ぼくが売る本と残す本を分けるところからスタート。背表紙を見ながら分けていく。20分ぐらいその作業を見ていたセドローくんが一言。「そのレベルの選び方だと、3万円かけて送っても損になりますよ」。ようするに、「いいトコロ」の本は残して、いらない本を売ろうとするさもしい根性を見抜かれたのだ。たしかに、もっと思い切らないと量は減らないし、せっかく二人に来てもらった意味もなくなる。判ってはいるんだけど、落ち込んでしまった。しばらく黙って仕分けするが、そのうち吹っ切れてきて、バンバン売るほうに回す。4分の3は売るコトになったはずだ。


残すことにした本は、箱に詰めて、隣に建っている新しい家に持っていく。ここに置いておき、書庫をクレーンで移転させたあと、また戻すという寸法。昼飯を食い、今度は1階の仕分け。こっちはスグ終わった。二人は書庫で、本をまとめている。見ていると、サイズごとに分け、そのあとジャンルごとに分け、適当な冊数で縛るのだが、その判断の早さ、手つきの鮮やかさに感心する。やっぱりプロだよなあ。ぼくは、二階の本(マンガと文庫の仕分けにかかる)。


その後、休憩を挟み、8時までやるが、なかなか書庫が終らない。あとで聞いたら、市場に持っていってそのまま売れるように、かなり凝ったまとめかた(セドローくん曰く「ヒネリを入れる」)をしていたそうだ。父親と一緒に、駅前の温泉に行き、夕飯のあとまた作業。縛った本を、新しい家に運ぶ。まだ電気が入ってないので、ライトをつける。風も出てきた。1階の本と2階の文庫を先に運び、さらに書庫の作業。ぼくはしばらくリタイヤしていたが、1時前にやっと終わった。それでも、まだけっこう残っている。


寝る前に雑談していたら、イチローくんがものすごくマンガに詳しく、個々の場面やキャラクターにまで精通しているコトが判明。セドローくんと相談の上、『包丁人味平』の牛次郎ビッグ錠コンビにちなみ、「ビッグ・一郎」と命名。すぐに「やっぱ牛イチローのほうがイイ」ということになり、マンガの語り部「牛(ぎゅう)イチロー」としてデビューさせることになった。近々、某所でデビュー予定。


セドローの割り込み日記》
一日倉庫で本の仕分けでした。隙あらばマンガを読んでサボっているため、南陀楼さん、イチローくんの二人に「視線」でボコボコにされました。


*写真は、まだ縛ってない本の山に埋もれるセドローくんと牛イチロー。これらはブックオフに叩き売る本。