嬉しい悲鳴

夜中(朝方?)に地震があり、目が覚めてしまった。しかたないので、昨日アップした「一箱古本市」で、こちらから「店主」になってほしいヒトにメールを出し、参加を呼びかける。真っ先にOKの返事がきたのは、岡崎武志さん。当日は店番もしてくれるとのこと。以前、歌うしテレビにも出る岡崎さんのコトだから、きっと呼び込みもウマいに違いない。20人ぐらいにメールを送って、少し眠り、仕事場へ。


昨日のインタビュー原稿を、さっそく著者が見て戻してくれた。スムーズに仕事が進むと気分がいい(と、もう一本残ってる座談会のことを棚に上げてみる。すぐに棚から下ろさなきゃならないけど)。仕事してる間にも、「一箱店主」希望のメールが続々届く。こちらから誘った人も、blogを見ての申し込みも。さっき数えてみたら、スタッフも入れて、確定が35箱。この調子だと数日中に満員になるかも。50箱から増やせるかどうか、確認しておかなければ。


一昨日の日記で、ひとつ書き落としていたこと。詩誌『ガーネット』の阿瀧康さんから宅急便が届き、ナニかと思って開けたら、中からいまは亡き「中野サンプラザ古書市」ののぼりとエプロンが。以前、〈天心堂〉さんが目録に出していて、「こんなの買うヤツの顔が見たい」と「モクローくん通信」に書いたら、ちゃんと阿瀧さんが買っていた、という曰く付きのモノ。「使わなかったので差し上げます」ということだが、ぼくはちゃんと、今度の「一箱古本市」で使わせていただきますよ。


書肆アクセスの日記(http://plaza.rakuten.co.jp/accesshanjoe/)に、畠中さんのイラストがどうこうとあったので、リンク先の「『おそ松』なジサブロウ?」というコラムを覗いてみる(http://homepage2.nifty.com/ARARYU/sub1b12.htm)。しょっちゅう店に寄ってるのに、このイラスト、気づかなかった。このコラムを読んで初めて知ったのだが、ぼくと畠中さんは「エンテツ一門」に属していて、ぼくは畠中さんの兄弟子なんだとか(じゃあ、セドローくんはナニ弟子なんだ?)。いつの間にか、みんなエンテツワールドの住人になっていたのだな。最後に取ってつけたように、ぼくの本の書影が載っていたのも笑える。


2本の記事を校了寸前まで追い詰め、仕事場を出る。〈文教堂書店〉に寄って、安野モヨコ『監督不行届』(祥伝社)や『本の雑誌』3月号を買う。電車内で『本の雑誌』を読んでいたら、柴口育子さんの「ぐーたら雑誌中毒」で『銀花』を取り上げていて、「モクローくん通信」の名前も出している。やっぱり、杉浦特集と「モク通」のようなヘンなものが共存している誌面がオカシかったようだ。柴口さんのこの欄では、以前、『本とコンピュータ』も取り上げてくれたことがあるのだった。


ウチに帰り、『監督不行届』を読む。『フィールヤング』連載で全部読んでるのに、ウハウハ笑いながらもう一度読んでしまった。趣味に生きる人生を選択してしまったすべての夫婦は必読です。挟み込みの広告に、「特別版」が出ているとあり、「番外編を描きおろし」とあるので、さっき読んだのとは別のが入っているかと勘違いし、「そっちを買うべきだったか?」と思うが、よく見たら、「ロンパース&カントクくんの携帯ストラップ付き」というだけだった。それで普通版より1000円近く高いんだから強気である。この手の「特別版」は、『魁!!クロマティ高校』でメカ沢の携帯ストラップ付のを買って後悔して以来、手を出さないことが家訓となっている。


晩飯つくったり、図書館で借りたビデオで映画《殴られた殿様》(1946、丸根賛太郎監督)を観たり、《やりにげコージー》(板尾創路がゲストで、大笑いさせてもらった。でも、今週からスタジオに客を入れているけど、あれは要らないんじゃ……?)を見たり、ゴミを出したりして、さてメールを見るかと、パソコンの前に座ってビックリ。わずか数時間で、「一箱古本市」への参加希望メールが5通も来ていた。おいおい、コレでもう40人突破だよ。50箱より多く箱が置けるかどうか、スタッフのみんなにメールを書いてるウチに、さらに2通来てしまった。しかも、どなたも「こういう本を出したい」という具体的なプランをお持ちなのに驚いた。こちらが予想していたよりも、ずっと早く、ずっと熱く、反応が帰って来た。すごく嬉しい。その分、こちらの対応も急がなければならないのだが。


【今日の郵便物】
★古書目録 たくま書房、山猫屋&書肆ひぐらし