ゴッドファーザー(パート2)in高田馬場

昨夜(1月6日)の続き。最近、高田馬場で飲むときは、FIビル地下の〈紫蘇の実〉が多い。今日はちょっと趣向を変えて、別の店に行くことに。先日、〈キノコノクニヤ書店〉に行こうとして見つけ、昼飯を食べた〈秋田っ子〉という店だ(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20041207)。安くてウマかったのと、店内のフシギな雰囲気に惹かれて、今夜の会場に決めた。


ナカに入ると、客は誰もいない。オヤジさんも「え? 来ちゃったの?」という反応だ。よっぽど客が珍しいのか。ビールを飲みながら、つまみを数品。鳥のあぶり焼きというのがウマイ。そのあと焼酎を飲みながら、1時間ほどエンテツさんのバカ話しているうちに、オヤジさんが「云ってくれればレコード掛けるから」と。壁にポップスのシングル盤が100枚以上ディスプレイされていて、好きなのを抜き出して渡すと、レコードプレーヤーで掛けてくれるという寸法だ。ぼくはルイ・アームストロングの歌もの、エンテツさんは映画音楽をリクエスト。思ったよりもイイ音で聴ける。


そうこうするウチに、セドローくんがやってきたので、「きりたんぽ鍋」を頼む。鍋が煮えてきたところで、〈三楽書房〉の安藤アキヒロくんも加わる。いつもの古本屋バナシや、「モクローくん通信」のハナシ(年末に発行した20号では、ゾウリTシャツの4コマが圧倒的にウケがいい)など。セドローくんがこないだ、ぼくと内澤のために「売ってきやがれ」という詩(沢田研二勝手にしやがれ」の節で)をつくってくれたのだが、岡崎さんの歌と一緒にCDにしてスムース文庫で出そうとか、田村書店の社歌をつくろう(「店員は全員丸坊主〜」とか「一万円出しても釣はねえ〜」とか)などと盛り上がる。


そのバックで鳴っていた音楽のボリュームがどんどん大きくなり、曲も吉川晃司とかアン・ルイスとか、どんどんアヤしい選曲になっている。そのうち、さっきまで黙っていたオヤジさんが「酔っぱらっちまった〜」と叫び、こちらにやってきた。そのあと、「4人で割れば安いから」と(我々の勘定で)ビールを飲み出したり、自分が飲んでいた酒の一升瓶をこっちにつぎ出したり、「しょっつる鍋」と「きりたんぽ鍋」を間違えた(昼飯のメニューには「しょっつる鍋」はないとオヤジは断言していたが、日記を見るとたしかにしょっつる鍋を食べているんだが……)ぼくをバカにしてナゼかアキヒロくんのアタマを叩いたりと、沙汰の限り。


セドローくんとアキヒロくんは、「タワーリング・インフェルノ愛のテーマ」とか「ゴッド・ファーザー パート2」とか、笑えるシングルを引っ張り出してくる。いつの間にか、オヤジは「高田馬場ゴッドファーザー(ただしパート2)」と命名されてしまった。ほかに客が入ってくる様子がまったく見えないので(大丈夫か?)、すっかり全員いい気分でオヤジと遊んでしまった。12時過ぎたので、あわてて店を出る。しばらく、この店を高田馬場での遊び場にしよう。エンテツさんと田端まで一緒に行き、そこで別れて帰る。


今日は11時半頃に仕事場に行き、連絡やら準備やら。3時過ぎに出て、〈ジュンク堂書店〉新宿店へ。仕事用の資料で一万円以上買ったら、オリジナルのトートバックをくれた。たしか昨年末までのサービスだったハズだが、余ったんだろうか? 「大きいほうと小さいほうのどちらにいたしますか?」と訊かれ、大きいほうを選んだが、あんまり趣味のいいデザインとは云えないなあ。


中村屋〉の会議室で、次号に掲載する海野弘さんと青山南さんの対談を収録する。お二人とも、人並みはずれた雑誌好きだということが再確認できて、とても楽しい対談だった。終ってから食事をして、8時ごろに解散。まっすぐウチに帰り、本の値段付けをする。10時半頃、〈古書ほうろう〉(http://www.yanesen.net/horo/)に行って、「古書モクロー」用の棚をつくる。昨年夏のイベントとは違い、これから定期的にやっていくので、量が多いと維持できない。なので、一段だけでスタートする。最初なので、実家で見つけた昔のマンガ雑誌(「コミコミ」の吾妻ひでお特集)やミニコミ(「川口のオヤジ列伝」)を投入したが、さて、今後ネタが続くかどうか。ともあれ、三鷹上々堂〉に続き、ほうろうでも「古書モクロー」がスタートしました。みんな、じゃんじゃん買ってね!


このあと旬公と、2年間じっと観察してきた某店を訪れたのであるが、今日はココまで(なんか、毎日前の晩のことを引きずる、ヘンなサイクルになってますが)。