南千住のこれから

7時半に起きて、原稿を書きはじめる。途中、停滞したりしながらも、12時前には書き上げて送信。そのあと、キャプションなどの作業をしていたら、3時ごろになる。


少し休憩して、谷中の小沢信男さん宅へ。一カ月前に出た小沢さんの新刊『悲願千人斬りの女』(筑摩書房)をいただく。なかなか取りに伺えず、のびのびになっていた。小沢さん、以前から考えていたもう一冊に年内に着手するとのこと。このバイタリティ、すごい。


日暮里から常磐線で南千住へ。駅前のでかいビルに驚く。ファーストフードにツタヤに居酒屋。じつにありきたりの構成。しかも、これができることにより、これから周辺の再開発がはじまってしまう。〈鶯酒場〉も〈大坪屋〉も数年後にはなくなるらしい。


〈大島書店〉の均一台で、『阿佐田哲也のマージャン秘密教室』(青春出版社)を100円で買う。ここの主人は先日亡くなったそうで、奥さんが店番していた。泪橋まで歩き、〈大林〉へ。日曜日でも開いている貴重な飲み屋。田端ヒロアキくんが先に来て、あとから遠藤哲夫さんも来る。チューハイなど1時間ほど飲み、7時半に出て、日比谷線で入谷へ。そこから歩いて、〈なってるハウス〉へ。


今日は、渡辺勝とベースの竹岡隆のデュオ。いつも、サックスの川下直広とのデュオを見ているので、ベースとピアノだと地味すぎるんじゃないかと思っていたが、感じが変わってイイ。例によって、2時間近くMCなしで曲が続く。一音一音をじっくりと聴きこむ。途中、数分間眠ってしまった。音を聞きながら眠りに引き込まれていくのは、とても気持いい。


田端くんと別れ、エンテツさんと鶯谷へ。大阪の狆こと前田くんを谷中のアパートに泊める約束しているので、待ち合わせたのだが、電話してみると、昨日から行っている新木場のライブ会場で「大事件が発生して、出るのが遅れました」という。なんだそれは。テロか殺人でもあったのかと心配する。〈養老の滝〉で一時間ほど待ち、もうそろそろ店を追い出されそうな時刻になって、前田くん到着。ものすごく消耗した顔。一緒にいた人が荷物を盗まれてしまったとのこと。


前田くんを谷中のアパートに案内し、根津の銭湯まで連れて行って別れると12時。まだ電車はあったが、タクシーに乗ってしまう根性ナシ。