哀しみのぶっかけうどん

午前中、飯田橋へ。今日も暑い。法政の市ヶ谷キャンパスで、執筆者と打ち合わせ。終って外に出るとき、学生会館ホールを見たら、「火災のため立ち入り禁止」とあった。そういえば、そんなニュースを見たような。あとで検索すると、学校側発表(http://www.hosei.ac.jp/new/gs-pr040708hy.html)として、「2004年4月20日学生会館本部棟3階より発生した火災以降、大学は学生会館の使用停止措置をとってきました。(略)その結果、学生会館を従来の管理体制の下で使用を継続することは、施設管理者としての法的責任を果たすうえで極めて困難であること、現在の老朽化した施設では学生諸君に対して課外活動のサポートをはじめとした十分な学生サービスを提供できないこと、(略)などの点から、大学は現在の学生会館を解体し、学生厚生施設を含む新しい複合施設の建設に着手することを決定しました」とある。では、コレまでの学館ホールは取り壊しになるのか。ライブのために、1、2度しか行ってない(一度、ダグマー・クラウゼを見た)が、ほかの大学の小ぎれいな施設と違い、貧乏臭さに満ちた空間で好きだったが。

                 
仕事場まで歩く途中、「古書」の看板を見つける。ビルの奥にあるみたいなので、覗いてみるが、それらしい看板は見つからず。あとで判ったのだが、奥のドアを開いたさらに向こうに、その店があるらしい。都立大学前にあった〈麗文堂〉が移転してきたとも判る。つい先月のコトだった。近いうちに覗いてみよう。


そのあと仕事場で原稿のまとめや会議。6時過ぎに出る。表参道に行き、昼飯を食べてないことを思い出して、ビル地下のセルフさぬきうどんに行ってみる。初めてだ。ぶっかけうどんを頼む。もちろんナンの期待もしていなかったが、やはり、哀しいモノだった。麺にコシがあるというよりは、ゴムのように延びる。また、高松にうどん喰いに行きたくなった。


青山ブックセンター〉を覗くが、どうも本が目に入ってこない。そういう日って、ときどきある。『ナンダロウ〜』はもちろん一冊もなし。そのあと、古本屋の〈巽堂〉〈中村書店〉を覗いて口直し。萩野さん、八巻さんと、隠れ家的な感じ(とでもいうのか?)の店で会い、いろいろ話し、ご馳走になる。帰ったら11時半。


【今日のしおりページ】
野性時代』8月号
41ページ 清原なつの「サボテン姫とイグアナ王子」が載っている。わずか7ページだが、まぎれもなく久しぶりの新作だ。異常な状況に仮託して性を描くのは、清原なつのお得意の手法。結末は哀しい。