なってるハウスにたどり着けず

ずっと自分のサイトを持たなかったのだが、なんとなくblogで日記をはじめてみることにしました。更新は数日に一回、コメントも付けられるようにはなってませんが、お付き合いいただければ幸いです。


先週来、声が出ない状態が続いていたが(声帯の炎症だとか)、数日前からようやく話せるようになった。それでもまだシャガレ声で、自分でも話していて気持悪い。


久しぶりに古書展に行こうと、朝11時に五反田へ。会場は空いていた。1階で川口松太郎久保田万太郎と私』(講談社)を300円。2階で戦前のカット集を一ページずつバラしたものを一枚200円で5枚買う。月の輪さん、なないろさん、受付の片岡さんと、「東亜」で昼飯。月の輪さん「今日はキミの本のお祝いだから、ビールおごるよ」と、2本注文。そのあとも、4本ぐらい飲んだか。汁ビーフンもうまい。「河内紀さんの音源を聴く会」というイベントを企画している話をしたら、月の輪さんが「ゲストはSさんがイイよ」と。恐れ多いが、来てくれたらスゴイ。


少しビールが回った状態で、東神奈川へ。反町の古書会館。『山川方夫全集』第5巻(冬樹社)月報付きが1500円。前に五反田で買った第2巻は200円だったが、この5巻はエッセイが入ってるし、買っておく。他にも数冊。公文堂さんが「出版おめでとうございます」と云ってくれる。照れる。グリム書房さんと立ち話。海外の絵本を扱うために、チェコ語やロシア語を勉強してるそうだ。エライなあ。


そしたら、後ろから河内紀さんに肩を叩かれる。ちょうど良かったと、前の公園の椅子に座って、少し話す。「音源を聴く会」、ぜひやりましょう、ということになる。ゲストは「Oさんがイイんじゃない?」と。Sさんとは別のジャンルの大物。おいおい、なんだかスゴイことになってきたぞ。


すっかり様変わりしてしまった反町駅からみなとみらい線で中華街へ。関帝廟の前で、大学の友人の石岡と長野に会う。最初に行った店は、表通りで点心の種類が多く味もそこそこだが、やはり高い。二軒目は裏通りの〈秀味園〉へ。豚足などの盛り合わせを肴に紹興酒を飲む。もう腹一杯だったが、シメに煮玉子や豚の角煮がのった「魯肉飯」(何と500円)を頼み、三人で分けて食う。高菜がご飯に合うんだよなあ。


石川町まで歩き、コーヒー飲んで解散。そのあと、下谷なってるハウス〉で、遠藤哲夫さんと渡辺勝のライブを聴くつもりだったけど、酔っぱらったのでヤメてしまう。あとで聴いたら、客はエンテツさん一人だったそうだ。すごい贅沢。
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【本日のしおりページ】
小松隆二『大正自由人物語』(岩波書店、1988年)
主人公の望月桂が谷中で「へちま」という一膳飯屋をはじめ、そこがアナキストたちのたまり場や雑誌の発行所になっていくくだり。