自分に問いかけてみる

ちょっと寝坊して、9時すぎに起きる。急いで西日暮里に行き、今日デッドの仕事にかかる。資料をひっくり返しつつ、3時半まで集中する。〈ルノアール〉まで出かけ、E誌のTさんと打ち合わせ。早稲田で会って、その足で間村俊一さんの授業を聴こうと思っていたが、ムリだった。さて、この特集で何を書こうかな。また仕事に戻り、飲まず食わずで9時すぎに完成。打ち合わせから10日間という突貫作業なので、キツかった。月刊誌なのだから、せめてあと一週間早く依頼してほしいものである。さすがに限界で、バイク便の連絡をした後、素うどんを2玉食べる。


彷書月刊』最新号の特集は「古本検定」。なんと50ページ。14人が自分の得意分野から出題している。出題者はお互い、「こんな問題がなんで初級編なんだ?」と思っているコトだろう。まったく答えられない問題が多いが、それでも楽しく読めてしまうのが、古本というテーマの面白いところだろう(「小説検定」だと、なかなかこうは行かない)。


〈サミット〉で買い物してから帰宅。週末からまた別の仕事がはじまるので、今日はもうナンもしない、しなくてヨカッタよな? と自分に問いかけてみる。虚脱したまま、テレビ東京の昼に録画したクリント・イーストウッド監督《ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場》を再見。そこに、某誌の編集者からメールが。「私のほうもうっかりしておりましたが、原稿の件、どうなっておりますでしょうか?」と。いつも事前に取り上げる本を連絡してから書くのだが、その問い合わせもなく、催促もないまま今日になったので、誌面の都合で掲載が延びたのだろうと自分に都合のいい理解をしていた。だから、まあこちらも悪いのだが、「私のほうも」の「も」にカチンとくる。うっかりしてたのは、そっちだけだろう。


中島梓栗本薫が逝去。まだ56歳だった。デビューが早かったから気付かなかったけど、まだ若かったのだ。『ぼくらの時代』と初期の評論は愛読した。本人の遺志なのか、報道では中島梓をメインに、「栗本薫名義でSF、推理も」というスタンスだった。一般的な知名度では逆だろうが。


アマゾンのマーケットプレイスで買った、いがらしみきお『家宝』(一水社)届く。1984年のギャグマンガ集。奥付には「発行人 多田在良」とある。タコ多田さんは25年も前から編集長であり続けているのか、と一種の感動を覚える。ただの酔っ払いじゃなかったんですね。