「小説検定」の3日間

朝からずっと机の前に座り、夜7時ごろに「小説検定」の原稿を上げる。リミットから1日遅れだ。前の号が出た直後に次のテーマを決め、準備にかかっているのだが、土壇場にならないとなかなか「問題づくり」モードで本を読むことができない。いくらオモシロくても、問題がつくれない作品も多い。その観点でリストをつくり直すと、かならず足りなくなって本探しに出かけねばならない。というワケで、この3日間は小説検定のことだけで時間が過ぎていった。


とはいえ、まったくほかの用事で出かけないわけではない。火曜日は〈新文芸坐〉で山本薩夫監督特集を。田宮二郎主演の《スパイ》(1965)と、《傷だらけの山河》(1964)。前者では、中谷一郎が韓国のスパイで、北朝鮮にスパイを送り込もうとしている。北朝鮮への帰還船が平和のシンボルみたいな描かれ方をしているのに時代の流れを感じた。後者は《華麗なる一族》ネガティヴ版か。2時間半もあったけど、眠らずに観た。昨日は吉祥寺〈MANDA-LA2〉で、Darieのライブ。濱田理恵としてのデビュー以来、アルバムを愛聴してきたがソロライブで聴くのは初めて。次号の『ぐるり』で書くつもり。


出かけても、この3日間は本屋に寄っても、「小説検定」に使えるかどうかしか考えられず、車内でもその関係の本しか読まない。ネタを拾うための読書って苦痛なんだよなあ。原稿を書き終わって、バイク便に資料を引き渡すと、ぜんぜん関係ない本が読みたくなった。


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