入谷コピー文庫最新刊

堀内恭さんから入谷コピー文庫の最新刊が届いた。キング亀田『今、投稿 「本の雑誌」2003〜2007闘稿日録』。『本の雑誌』の特集に合わせての読者投稿欄に載った、亀田氏の原稿をまとめたもの。これはいわば「お題書評」だ。彼はこの5年間、毎号投稿しているのだとか。「2006年読者ベスト1」に『路上派遊書日記』、「2007年に期待する出版界のこの人」に「右文書院の青柳隆雄さん」を挙げている。前者に付したコメントには、「一度南陀楼さんを台東区中央図書館廃棄本セールで見た。真剣そのもののまなざしだった」とある。はい、今年も行ってきましたよ、今日。雨の中を。今年は青柳さんのほうが先に列に並んでました。キング亀田氏は『暮しの手帖』の投稿欄でも見たコトがある。このままいろんな雑誌に投稿して、「投稿書評」のスタイルを確立してほしい。今回は限定10部。


12月12日(水)の『酒つま』VS『モツ煮』トークイベントは、すでに定員の半分を上回った模様。みんな食いつき早いなあ。チラシをつくる前に予約で埋まってしまいそうだ。だけど、当日新しい号が間に合うかどうかを訊くと、両氏ともに弱気なコメントしか返ってこない。大丈夫か? ま、ちょと覚悟はしておけ(二階堂和美のカヴァーバージョンの「関白宣言」より)。


『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』(幻戯書房)の書評が、新聞2紙に載りました。10月14日の北海道新聞、筆者は荻原魚雷さん。10月22日の公明新聞、筆者は紅野謙介氏。ありがとうございます。前者に「木山捷平の娘」らにインタビューとあるけど、正しくは息子です。


書肆アクセス〉はいよいよ17日(土)で閉店。アクセスのフェアは「けものみち計画が選ぶ」で終わりではありませんでした。最後の最後に、「アクセス店員が選んだ20冊」を開催中。その小冊子の出来がとてもいい(印刷のせいで文字が読みにくいのが難点)。最初の見開きに載っている、アクセス店頭の写真に見入ってしまう。神保町ブックフェスティバルで、畠中さんと浅川さんがライトセーバーみたいな棒を持っているのが謎。終わりのほうには、これまで使った店頭POPの写真も。センスのいいレイアウトやイラストは、「爪の長い姉ちゃん」(塩山芳明)こと西川あずささんの手になるものだろうか。この冊子を手に入れるためだけにでも、もういちど来店する価値はある。