週末は深川へ

お久しぶりです。なかなか日記モードになれずにおります。体調はだんだん良くなっており、アゴの腫れも引いてきたようです。大口開けてモノが食べられないのが難点。もっとも、「そのほうがアナタにはいいかもしんない」とN先生はおっしゃってました。


最近は、小説もエッセイもマンガもまぜこぜに、新刊をかなり読んでいる。書評(あるいは本の紹介)の仕事が少し増えたせいもある。こりゃすごい、と思ったのは、中野晴行『謎のマンガ家・酒井七馬伝 「新宝島」伝説の光と影』(筑摩書房)。これまで当てられなかった部分を照らしたと、すでにマンガ史研究者たちのあいだで話題になっているが、ぼくがすごいと思ったのは、本の構成というかスタイルだ。多くの関係者に話を聞き、文献を博捜しておきながら、それらをあえて出し切ることをしていない。一つ一つのエピソードの背後に、それらを裏付けるたくさんの証拠があり、求められればすっと取り出すことができる、そんな印象を受けた。「ここから先はワカラナイ」とはっきり書いてある点にも好感。ぼくも書いてみたい人物が何人かいるが、この本のように書けたらいいな、と思う。


お知らせが遅くなりましたが、ギャラリー〈深川いっぷく〉で「新春・彷書月刊まつり」が開催中です。今週金曜日からの「いっぱこ古本市」には南陀楼も参加します。また、来週24日(土)には、副編集長・皆川さんから編集部の秘密を聞き出します。ハルミンさんに「皆川さんに訊きたいコトは?」ときくと、びっくりするような噂を提供してくれた。これ、ホントなんすかね。高野ひろしさん率いるウクレレブラザーズのライブと合わせてどうぞ。

「新春・彷書月刊まつり」

 東京江東区にあるギャラリー・深川いっぷくで、古本と古本屋さん・すべて
の本を愛する方のための情報探求誌『彷書月刊』の創刊23年目お祝いイベント
「新春・彷書月刊まつり」を開催中。


[会期] 2007年3月7日(水)〜3月25日(日)/11時〜18時/月・火定休
※会期中の休み:3月12日・13日・19日・20日
[場所] 深川いっぷく 
東京都江東区白河3-2-15 1F/営業日:水曜〜日曜・祝日/11時〜18時
休業日:月曜・火曜日・祝日の翌日
東京都現代美術館の近く、深川資料館通り商店街沿い


【展示】タイムマシン彷書月刊(会期中常時展示)
【イベント:いっぷく・いっぱこ古本市】
3月16(金)・17日(土)・18日(日)・21日(水・祝)
彷書月刊の執筆陣を中心に、いっぷくの外と店内にお宝古本箱が並びます。


トークショー】 3月21日(水・祝) 15時〜16時半※要予約
◇なないろさんの古本入門教室〜ガッチリ なんでも 聞きまショウ
定員:30名/参加料:800円
田村治芳彷書月刊編集長)×阿部麗奈リコシェ


【ライブ+ミニトークショー】3月24日(土) 16時〜18時※要予約
ウクレレブラザーズ いっぷくライブ
定員:30名/参加料:ライブ&トーク(茶菓子付)1000円
首席ウクレレ奏者:高野ひろし


トークショー 副編集長は見た!裏窓からみた彷書月刊編集部◇
南陀楼綾繁×皆川秀(彷書月刊副編集長)


[ トークショー・ワークショップの予約 ] ※イベント名を必ずお伝え下さい
深川いっぷく:メール/リコシェ:メール、FAX:03-3804-3907
どちらかのメール、又はFAXにてご予約お願いいたします。