高円寺には杉作J太郎がよく似合う

朝9時に起きる。午前中は原稿のメモを取ったり、日記を書いたり。そういえば、昨日、『酒とつまみ』最新号が来ていた。インタビューは、最初狙っていた某氏ではなく、なぎら健壱氏になっていた。ぼくの「古本屋発、居酒屋行き」、今回は五反野。どんどんマイナーな土地になっていくが(笑)。ゲストは浅生ハルミンさんです。


昨日受け取れなかった宅配便を再配達してもらおうと、S便のセンターに電話。折り返し配達担当者から電話があり、「今朝ドアのところの籠に入れましたけど」と。たしかに「不在のときは籠に入れてください」と書いてある。でも、今日はウチにいるのに呼び鈴は鳴らなかった。「呼び鈴を鳴らしましたか?」と訊くと、「鳴らさずに入れました」と答える。なんじゃそりゃ。ウチは外出が多いし、大きな荷物も来るから、宅配便のヒトにはいつも苦労をかけていると思う。とくにS便は激務だと聞いてはいるし同情はするけど、配送時間を間違えたり、再配達がなかなか来なかったりと、スムーズに行かないコトが多すぎる。こういうときは、強く出ておくのが、後々のためになるのだろうが、その場が納まるとまあイイやとなってしまう。システム自体がダメと知っていながら、銀行員を1時間もかけて説教する日垣隆はエライ。


昼は明太子パスタ。3時ごろに旬公と出かける、駅の切符売り場は、ポケモン・スタンプラリーに並ぶ家族で混雑。一昨日に続き、高円寺へ。古書会館で、注文していた多田基『内田百間先生の憶い出』(私家版)1000円を受け取る。この著者の名前は、山口瞳の「内田百間小論」(『小説吉野秀雄先生』文春文庫、に収録)で知った。二日目の夕方なので、もう発送する荷物のナカに入れられていた。もう一点注文した山村正夫『推理文壇戦後史』第4巻(双葉社)はハズレ。4500円もするのに、複数注文が入ったらしい。3巻までは文庫版を持っているが、この巻だけは文庫化もされていないのだ。会場を回って、「日本の名随筆」シリーズの田中小実昌編『酔』(作品社)300円を買う。


あづま通りでは、昨日今日と「あづまフェスティバル」(http://www.koenji-azuma.com/index.shtml)が開かれている。フリマやイベントがあり、そのひとつとして、吉田豪杉作J太郎トークというのがあった。会場はどっかの会社の入口のあたりで、すでに数十人が階段に座って待っている。こんなところ、よく貸してくれたな。C社のMさんや、〈よるのひるね〉の門田さんらに声をかけられる。本のサイン会をやっていて、まだトークは始まらない。旬公はすぐにリタイアして喫茶店に行った。荻原魚雷さんと奥さんがやってきた頃、トークが始まった。杉作がひたすら自分のハナシ(本人曰く「決定的にどうでもいいハナシ」)をして、それに吉田豪が突っ込むという展開。終わったら三分後にすべて忘れるようなハナシだったが、けっこう笑った。会場で販売していた杉作の『L.L.COOL J太郎』(マガジン・ファイブ)には、今日のみの特典として未収録マンガ(記事?)が付いていると云っていたが、すでに持っているからなあ。途中、『映画秘宝』方面では有名な俳優の中山和也が来て、挨拶していった。それをしおに抜ける。


魚雷さんと〈ナジャ〉に行き、先に入っていた旬公と雑談。そのあと、新宿に出て〈TSUTAYA〉でビデオを返す。一階に「返却BOX」というがあるので、そこに入れようとしたが、どうしても入らない。角度を変えるなどしてアレコレやっていたら、旬公が「ヒトが待ってるよ」と止める。本数が多いからゼッタイ入りそうもないのに格闘してるから、呆れて見ていたそうだ。だって、サルなんだもん、そういうコトに関しては。しかたないから、上に上がって返却。そのあと、〈紀伊國屋書店〉で、大西巨人『縮図・インコ道理教』(太田出版)を買う。128ページだから、一気に読めそう。


日暮里に出て、夕焼けだんだんを下る。こないだまで屋台村があったトコロの隣のビルに、飲み屋ができている。全部380円(だったかな)均一で、チープな感じの店。今度行ってみよう。久しぶりに〈千尋〉に行き、刺身定食などを食べる。ウマイなあ。ウチに帰り、数ヶ月ぶりに「まぼろしチャンネル」の原稿を書く。日記と内容がダブるとか、図版を用意しなきゃなどとアレコレ考えているウチに、書けなくなっていた。今度は、あまり日記体にこだわらないカタチで再開する。