あちこち奔走、もろもろ心配

ここのところ、夜にぐっすり眠ったという気分がなかなか味わえない。今朝は取材があるので、朝8時に起きて、千代田線に乗る。下北沢で小田急線に乗り継いで、ある駅で降りる。そこで『進学レーダー』のIさんとカメラマンと待ち合わせ、K学園へ。図書館の取材。ここは中高一貫の女子校だが、学校指定の制服がナイので、生徒の半分が私服、半分がいろんなタイプの制服を着ている。ナカにはおいおい、マズイんじゃないの、と思うぐらい短いスカートの子もいた。制服マニアにはたまらない学校かもしれない。


一足先に学校を出て、下北沢で井の頭線に乗り換えて、渋谷へ。マークシティのヨコにある立ち食いそば屋でおろし山菜そばを食べる。〈旭屋書店〉に入り、三省堂百科辞書編集部編『婦人家庭百科辞典』上・下(ちくま学芸文庫)、藤田嗣治『腕(ブラ)一本・巴里の横顔』(講談社文芸文庫)を買う。いずれも『文学界』で狐氏が書評していた本。今日は、なんとなく本を買いたい気分だったのだが、店内を隅から隅まで回っても、ほかに買っておきたいという本は見つからなかった。もっとも、上の3冊だけで合計5000円を超えてしまった。


ココで、『ifeel』の大井さんと待ち合わせ、駅近くのビルの喫茶店に入る。先日渡した原稿の図版として使う雑誌を、数冊渡す。コレ以外の雑誌は、大井さんが自分で古本屋を回って探してくれるそうだ。ご苦労さま。中学一年生のぼくの投稿が載っている『奇想天外』を見せると、ウケていた。自分ではあまりの幼さに、シラフでは読み返せなかったのだが。電車のナカで、この『奇想天外』を読み返し、小説以外の評論、コラム、エッセイがいかに充実していたかを、改めて感じた。なかでも、翻訳家の大瀧啓裕が海外の古書店や書物のコトを書いていた連載「ブック・ワーム」に、多大な影響を受けたコトを思い出した(いつか本にまとめてほしいと思っていたのだが、まだ単行本化されてないようだ【注】)。


1時半に出て、大井さんと別れ、池袋駅経由で東武東上線の某駅へ。ここでは男子校のJ中学・高校の取材。午前中とはタイプが正反対の図書館で、オモシロかった。終わって、途中にあった古本屋を覗き、そこでIさんと別れて、ウチに帰る。一日中、動き回ったので、ぐったり疲れた。しかしあまり休むヒマもなく、8時に不忍通りの〈ジョナサン〉へ。「不忍ブックストリート」の会議。


今日は夜に大事な電話をかける用事があったので、早めに切り上げたいと思っていたが、そうは問屋が下ろさない。イラストマップに入れる店の場所の確認だけで、4時間かかる。その間、某新聞の記者に、この企画の趣旨をお話しする。地図の確認が終わったあとは、印刷や地図以外の要素のハナシが続き、気がつけば1時過ぎていた。いちおう解散し、宮地夫妻とぼく、旬公は残って、遅い晩飯を食べる。覚悟していたとはいえ、ファミレスのメシはやはりマズい。体調が悪いこともあったのだが、食べ終わって、ウチに帰るときに吐きそうになった。帰ってすぐ寝ようとするが、もろもろの心配事があって眠れず。一度も熟睡しないまま、うつらうつら過ごしているうちに、朝になった。


【注】翌日、オンライン書店で検索すると、『魔法の本箱』(青土社、1994)という本が見つかった。コレだけだと内容が判らないなあと、「日本の古本屋」で検索すると、この本があり、「ビブリオマニアの蒐書日誌」という副題(?)も載っていた。『奇想天外』の連載をまとめたものかどうかは判らないが、注文してみるコトに。