バリ島珍道中

8時20分、成田着のJAL便で、バリ島・ウブドへの旅行から帰ってきた。旅行中のことは、あとでアップしたいと思うが、めんどくさくなって書かないかもしれない。ぼくと旬公との両親2組との、総勢6人の旅行で、オモシロかったけど同時に疲れた。成田空港で鎌倉に戻る義父と義母、羽田空港まで行って出雲に戻る両親と別れ、京成スカイライナーで日暮里まで戻ってくる。


ウチにたどり着くと、出発前のあわただしい部屋と、旅行の荷物とで足の踏み場もない。まず、郵便物と新聞を整理して、少し場所をつくり、ヨコになる。たちまち寝込んでしまう。今回、ほとんどツアコンと化していた旬公は帰って一気に体調を悪くしたらしい。腹が減ったので、ひとりで駅前にそばを喰いに行く。冷やしたぬきそば。


夕方までかかって、佐藤賢一オクシタニア』(集英社)を読了。これまで食わず嫌いだったが、芸達者な書き手である。異端カタリ派のこと、以前に興味を持っていたのが、この小説で再燃しそう。7時過ぎに自転車で出かける。海外旅行から帰ってくると、日本の本屋に行かないとナンだか落ち着かない。そこで、〈往来堂書店〉〜〈古書ほうろう〉という例のルート。


ほうろうは棚卸も終り、どの本も総額表示の値段になっている。これだけ多いと大変だっただろう。「モクローくん大感謝祭」をやってたときは、毎日この店に来ていたが、不思議と本を買う気になれなかった。やはり、自分の出している本に気が行っているせいだろうか? 今日は棚卸後に新しく出た本もあり、妙に新鮮な気分で棚を見て回る。出たばかりの小谷野敦のエッセイ集2冊と、中公文庫の衛藤利夫『韃靼』1000円を。『韃靼』はちょい高めだが、著者が満鉄奉天図書館の館長だったことに惹かれて。


夕飯は、旬公向けにおかゆ。それもあまり食べられず、あとでコンビニでヨーグルトを買ってくる。これだけ読むと、献身的な夫に見られるかもしれないが、あとでアップする日記でバレるとおり、バリ滞在中は全員が旬公におんぶ状態だったのだ。コレぐらい奉仕してもイイだろう。


「デイリー・スムース」(バリでもネットカフェでまずココを見た)で、セドローくんの「店番日記」が早稲田古本村通信のblog(http://www.w-furuhon.net/wswblog/cat_60miseban.html)で再開と。林さんじゃないけど、知り合いがみんなウェブで日記公開するようになると、やりにくいことも出てきそう。仕事サボって遊びに行った、とかね。林さん、「そういえば、モクローはどこへ行った? 日記がストップしておる。」ですと。はいはい、再開しましたよ。


【今日の郵便物】
★「東京人」10月号 特集「二〇〇四年版 神田神保町の歩き方」
コレについては、2つばかり問題が見つかった。明日書きます。
★古書目録 逍遙(古書現世)、紙魚展、中央線古書展、文学堂書店、古書同好会
Juicy Fruits編『日本みやげ話』 
ミニコミJuicy Fruits」の通巻200号(!)を記念する展覧会にあわせて出された冊子。「Juicy Fruits」のフォーマットに、ゲストが旅について思い思いに書く。とはいえ、辛酸なめ子今柊二ちょうちょぼっこ、おまめ、近代ナリコ谷本研……というメンツなので、よくある「旅エッセイ」のカケラもなく、面白い。
★「サンパン」第8号 「小沢信男一代記」は6回目
★古本 かわほり堂より 上林暁『珍客名簿』(山田書店)、『晩夏楼』(非凡閣)。いずれも1000円は安いかも。