魚がウマイ日

この二日間は、外に出ていた。図書館で調べ物したり、神保町で取材したり、原稿の打ち合わせをしたり。移動のたびに猛熱の外に出ると、思考が一瞬停止する。ウチに帰り、ゴロッとヨコになってから、ようやく物事が考えられるようになった。


昨夜は谷中商店街の路地にある〈千尋〉で夕食。暑いと魚が食べたい気分になるが、ココはそれに最適。鯛の刺身、ホヤ、魚貝のかき揚、どれもウマイ。最後に、たらこと鮭の茶漬けでシメる。これだけ食べても一人3000円ちょっとと安い。帰って、ゲラ直しをしながら、「刑事コロンボ」を観る。途中からなので、ストーリーを追う気はないが、ピーター・フォークのしぐさを見ているだけでオモシロイ。


紀田順一郎さんからメールをいただく。「日刊ゲンダイ」7月15日号の「週間読書日記」で紀田さんが『ナンダロウ〜』に触れてくださったのだ。ちょっとホメすぎではあるが、嬉しい。本の表紙も載っている。旬公に読ませると、「近所に仕事部屋を借りたけど、本がないので一時間もしないうちに帰る」というくだりは、本文には出てないんじゃない? という指摘が。たしかに、カバーの折り返しに入れたモクローくんマンガで、旬公が描いたネタではないか。こんなトコロまで読んで、しかも文章に入れてしまうとは、やっぱりスゴイお方です。


【今日のしおりページ】
島本和彦吼えろペン』第11巻、小学館
締め切りのある仕事が一向に進まないときには、これを読んでやる気を出す(あるいは、みんなそうなんだと、自分を慰める)。今回は、画材店で画材を買ってポイントカードを貯めると、妖精が原稿を代わりに進めてくれるというハナシに爆笑。