いよいよ明日です!

朝8時半起き。一箱古本市については、スタッフの配置、店主への連絡、大家さんへの連絡、自分の出品物の値付けなどなど、昨日のうちに大体カタがついている。第1回目(徹夜)や2回目(午前3時就寝)のことを思えば夢のよう。それだけ慣れてきたのだろう。とはいえ、やっぱり未決定のことがあり、メールや電話での連絡に追われる。


『文游』最新号が届く。鈴木地蔵「黄枯茶の味――久保田万太郎の料簡かた――」を読む。『ちくま』5月号、岡崎さんの連載は〈トンカ書店〉。新連載に間村俊一「偽雑記」。巻末の新刊予告に、小玉武『「洋酒天国」とその時代』(2520円)が5月19日刊とある。中野朗さんから聞いていたが、読むのが楽しみだ。また、ちくま学芸文庫に井上鋭夫『山の民・川の民 日本中世の生活と信仰』が入った、以前、平凡社選書で刊行されていたもの。もう一度読んでおきたい。


「城北古書会展」の目録に、〈銀装堂書店〉が、塚田涼子『日本ふんど史』(1999年、私家本)12,600円という本を出している。ハードカバー180ページ、図版多数。「三島の褌姿に魅せられ、以来ふんどし研究に勤しむ著者21歳の作品」とある。「最後にパンツを履く人の割合」という統計表の図版が載っている。いいなあ、ふんど史。


旬公の仕事が一段落する間に、you tubeであれこれ検索。最初はミュージシャンの映像を探していたが、それ以外にも面白いものあり。先日は1980年の『平凡パンチ』を最初からめくっていくだけの映像(http://www.youtube.com/watch?v=nb_fmv8lP3A)を見つけた。今日は、自分の本棚から古本を抜き出して、中身を見せる、「No Comment (My old books) (My Old Radio and Camera)」(http://www.youtube.com/watch?v=fpusj1_9C7M)に行き着いた。自慢系というかブラウジング系というか。わざわざアップするほどでもなかろうと思うのだが、その情熱はドコから来るのか。今年の一箱古本市はビデオを回すので、その映像もアップしようかな。


午後3時ごろから雨が降り出す。カミナリまで鳴って、大丈夫かよという天気。でも、今回はすべての大家さんに雨対策ができているので、ぜんぜん平気。心配する必要がナイって素晴らしい、。6時ごろには雨が上がる。旬公が「しのばずくん神社」の入り口にかける「鳥居」を制作する。それを設置に行く。このしのばずくん神社、元の〈青空洋品店〉の建物を一日だけ借りたのだが、いろいろと案を出すうち、神棚を持ち込んだり、「古本おみくじ」を用意したりと、本格的に神社っぽくなってしまった。しかも、専従のカフクさんの服装は……。見てのお楽しみ。


もうひとつ、今回お祭りっぽいスポットは、貸はらっぱ音地だ。ココでは、高野ひろしさんの写真展、〈アジマル〉の出張カフェ、包丁砥ぎの出張などが行なわれる。しかも、ココに出店する〈往来座〉は売る本よりも「箱」の製作にイノチを懸けているという噂がある。さらに彼ら、「わめぞ」グループの箱には、大漁旗ならぬ「わめぞ旗」が翻るとあって、なんだか、見世物小屋の様相を呈してきた。いや、オモシロイ。


明日の南陀楼は、まず音地、それからアートスペース・ゲント。そのあとは自転車部隊として、方々を回る予定。たぶん辺りを見回す余裕はないと思うので、知り合いの方は自分から声をかけてくださいね。後ろに、旬公を追いかけているテレビカメラの別班が張り付くらしい。また、書店ネタで有名なあの作家さんも来てくださるそうです。なお、当日限定で「しのばずくんトート」(750円)を販売(古書ほうろう、往来堂、オヨヨ書店、根津教会、谷根千工房)しますが、南陀楼から直接買うと、「モクローくん絵葉書」1枚が付いてきます。一箱古本市の記念に、ぜひ1枚お買い求めください。


それから、南陀楼の「古本けものみち」は、〈往来堂書店〉前に出店。売る本は、古めの単行本、雑誌、紙モノ、文庫など。けっこうイイ本、あると思います。集中レジということもあり、あまり店番できないかもしれませんが、不在時には、(ブックオカでも活躍した)ぬいぐるみの「モク村さん」がお相手します。じゃんじゃん買ってください。


この日は関連企画も方々でやっていて、大家さん以外の場所での古本販売も多い。主催者のぼくたちも、ちょっと把握できてないほど。15箇所を回るついでに、それらも一緒に回ると、意外な掘り出し物が見つかるかもしれない。


それでは明日11時、不忍ブックストリートでお会いしましょう!