町屋に正月なし

今日も朝から資料読み。その中の一冊に、高見順『昭和文壇盛衰史』(文春文庫)がある。手持ちの本は十数年前に古本で買ったものだが、この当時は気になった箇所に鉛筆で線を引いている。再読してみると、いまだったらココに引くだろうなという箇所に引いていない。たとえば、同人誌への参加者に藤澤清造の名前があるが、初読のときはその名前すら認識していなかったはずだ。


パソコンにウィルス対策ソフトをインストールしようとするが、前に入っていたソフトがアンインストールできず、何度やっても途中で止まってしまう。何度も再起動してすっかり嫌になる。気分を変えようと出かけて、町屋へ。改札に直結しているサンポップ町屋の〈ときわ〉はもう営業している。すごい。入りたいが並んでいるのでやめる。


地上に出て、古本屋で文庫本を一冊。〈ときわ食堂〉のほうは休み。京成ガード沿いの路上古本販売が、3日だというのに営業していてビックリ。いつもだと段ボール箱に本が投げ込んであるが、それも面倒なのか、紙袋に本を詰めている。一瞬ゴミにしか見えないが、ぜんぶに値段付いていて、いつものことながら状態は悪いが激安。石ノ森章太郎トキワ荘の青春』(講談社文庫)を買う。路上で椅子出して店番しているおじさんに訊くと、今日からやってるそうだ。その先の、年末年始もやっている飲み屋でチューハイともつ焼き。常連客で埋まっていた。この三が日、西日暮里近辺はやってる店が少ないが、町屋は早くも日常に復帰しているようだ。