歩かなければ見つからない

秋の「ブックオカ」でのフリーペーパー展のためのリストづくりが続いている。どこかに紛れ込んでいるのを引っ張り出したり、知り合いに面白いのを教えてもらい発行者にメールして送ってもらったりしている。なんだか、『ミニコミ魂』のリストをつくってた頃を思い出した。10年近く経っても、おんなじ様なコトやってるんだなあ。


ただ、以前と違うこともある。『ミニコミ魂』掲載のフリペで現在も続いているものはほとんどない。なので、新しいのを見つける必要があるのだが、それがなかなか見つからない。フリペを置いている店も、ずいぶん変化があって、若者向けの雑貨屋やカフェに行けば見つかるような気はするのだが、わざわざ初めての店に行くのが面倒になっている。年を取ってフットワークが落ちていることが、フリペ収集の壁になっている。「歩かなければ見つからない」のが、フリペなのだ。


もうひとつは、情報を提供してくれる知り合いが増えたこと。日本各地の書店やブックカフェの皆さんが、注目しているフリペを教えてくれる。常々そのセンスに敬意を覚えている人たちなので、まずハズレがないのもありがたい。おかげで45誌ほどがリストアップできた。今月中にはリストを確定させたいので、私から問い合わせを差し上げている皆さん、お返事をよろしくお願いします!


変わってコミケのハナシだが、ぼくのミニコミは早ければ来週頭(という予定だったが、15日にズレこむといま連絡があった)、武藤さんのは今週末に出来上がる模様。一緒に出品する(というか、本来そっちのほうがメインなのだが)、和光大学の学生のミニコミは、ひとつがとても制作が間に合わず断念、もうひとつはギリギリに完成を目指して頑張っている模様。昨日、その一人から携帯メールでの問い合わせがあったのだが、件名もなければ名前も書かないんだよね。何度も細かく訊いてくるから、「電話しなさい」と云って、あとは口頭で。対談のテープ起こしができたが、膨大なので削らないとならないと云うので、「1ページに何文字入れるの?」とか「ソフトはナニを使うの?」とか訊くがナニも決まっていない。どうしても丁寧に説明せざると得ない。対談の最終的なまとめも手伝うことになりそう。まあ、「人生初ミニコミ」どころか、何かを発信すること自体が初めてなのだから、しょうがないとは思うけど。17日に間に合ったら、拍手喝采してやろう。


ライブ会場で買いそこねていた、渋谷毅さんのCD、[帰る方法3]と[We’ll Meet Again]がアマゾンから届く。前者は松本治(tb)とのデュオ、後者はさがゆき(ボーカル)、潮先郁男(g)と。両者ともジャケットデザインは四釜裕子さんだ。どちらも、しばらく流しっぱなしにしそうだ。