雑誌づくりはヤメられない

昨夜の酒はどうやら抜けた。6時半には目が覚める。明日の東京国際ブックフェアで話すことをメモする。そのあと、和光の授業で学生に出している課題「雑誌の見本(サムネイル)をつくる」のために、自分でもつくってみる。マッチラベルの情報と読み物の雑誌として、『燐票道楽』という誌名を考え、目次をつくっていく。学生にイメージを伝えるためのものだから適当に、と考えていたが、やりだしたら結構オモシロくなって、書体を変えたり図版のカラーコピーを貼り込んだりと熱中してしまう。編集者のサガですなあ。ホントにつくりたくなってきたよ。30分で考えた目次を挙げておこう。目次には実在の執筆者を挙げたが、ココでは伏字にしておく。あくまでも妄想の雑誌の目次ですからね〜。

燐票道楽 創刊号 目次


燐票道楽宣言 1
エッセイ マッチ一本の話  ◎◎◎◎

特集 チェコマッチラベルマッチラベル大国の魅力を探る 
    グラビア   チェコ・マッチ発祥の地「スシツェ」訪問記 4
    インタビュー 私がチェコ一の燐票家です!
    コラム    チェコのマッチ史/コレクター裏話

対談 マッチラベルの魅力を語りつくす  ◎◎◎◎×◎◎◎◎

コレクター訪問 私の「門外不出」コレクション
           第一回 ◎◎◎◎さん(ライター)

連載 江戸グラフィズム逍遥  ◎◎◎◎

私がつくった燐票 ◎◎◎◎さん(画家)

インタビュー 煙草は社会の〈益虫〉である!  ◎◎◎◎

世界の燐票事情 第一回 フィリピン――エキゾチズムとモダニズム

連載 街ラベル散歩記  南陀楼綾繁

火打石 日本と世界の燐票ニュース 
 神戸でマッチラベル展覧会/インドネシア燐票本出版/中国のマッチ産業
 マッチの出てくる映画① アキ・カウリスマキ『マッチ工場の少女』

編集後記/執筆者紹介/次号予告


進学レーダー』夏別冊が届く。この中の読書に関する記事2本を企画・執筆した。岡崎武志さんのインタビュー(往来堂で撮影)と、理論社よりみちパン!セ」の取材。どちらも好評らしくてヨカッタ。


12時に出て神保町へ。古書会館で明治古典会七夕入札会の下見会を見る。文学書3万円、それ以外が5万円スタートなので、個人が手が出る額ではないが、どれも手にとって見られるのがありがたい。お目当ては上林暁の安成二郎宛葉書(8枚)。昭和15〜18年ごろのもので、妻の死去や井伏らとの「阿佐ヶ谷将棋会」についての記述が見える。阿佐ヶ谷会をめぐっての貴重な資料だと思うが、誰の手に渡るのかなあ。ほかにもカネさえあれば入手しておきたい資料が、いくつかあった。目録を送ってくださった〈稲垣書店〉の中山さんに挨拶して外に出る。


ディスクユニオン〉で、HAKASE-SUN[Le Ciel Bleu]、こまっちゃクレズマ+おおたか静流[すっぽんぽん]、[フリクション・マニアックス]、ザ・フールズ[憎まれっ子世に憚る]を買う(あとの2枚は中古)。交差点の本屋で『まんがくらぶ』を。カラスヤサトシの連載、藤本和也の読み切りが。〈岩波ブックセンター〉で、永井荷風『墨東綺譚』(岩波文庫)と岸川真『フリーという生き方』(岩波ジュニア新書)を買う。


都営新宿線で新宿へ。小田急線で鶴川。あっつ〜い。なんとか大学にたどり着き、図書館で本や雑誌をチェックする。講義のとき、《情熱大陸》を見たという学生が数人。ある女子にトートバッグを買ってあげると云われ、750円だというと、「たっか〜い!」と返されてしまった。その場で「じゃあ600円にしてあげるから」と値下げする、ヘタレな鼻水夫なのだった。次回はいよいよ、学生が課題を発表。どんなのが出てくるか、楽しみだ。終わって松枝到さんに会い、研究室でジンロを飲む。それから鶴川まで戻り、西日暮里に帰ってきたら8時半だった。〈ときわ食堂〉でチューハイ、いわしの竜田揚げ、カレーライス。


明日、15時から東京ビッグサイトの「活字文化推進コーナー」で、1時間ほどトークをやります。予約で定員に達したみたいですが、その前後は近くにおりますので、よかったら声をかけてください。トートバッグもしつこく売りますよ。