いつでも本の整理だけを

旬公は朝8時半に出て、アメリカでの取材のために、成田空港に向かった。よって、今日から10日間は一人暮らしだ。といっても、のんびり羽を伸ばしているヒマはない。この間に、ウチの本を減らして、そこでできたスペースに、仕事場の荷物を持ってくるトコロまでやってしまわないと。


今朝の読売新聞の27面(生活情報欄)で、不忍ブックストリートの「一箱古本市」のことが出ている。「発見 本のある生活」というシリーズの1回目。当日だけでなく、終ってからも取材してくれたので、きちんとした記事にまとまっている。〈オヨヨ書林〉前での写真も載っている。それから、今日届いた『日本古書通信』でも、林哲夫さんの「憎さもにくしなつかしさ」という文章で、一箱古本市を例にとって、「ブログの力」が古本好きの付き合い方を変えたと書かれている(退屈男さんも登場!)。


仕事場に行き、データの整理。欧文組版の〈嘉瑞工房〉の高岡さんがいらっしゃる。印刷学会出版部から出た『井上嘉瑞と活版印刷』を頂戴する。「著述編」と「作品編」が一冊ずつ刊行されたのだが、高岡さんはこの二冊を納める函を自分でつくってしまったのだ。中央の紙を引き出すと、本が一緒に出てくる仕掛け。


編集部のTくんと昼飯に出る。彼の提案で、神楽坂方面に歩き、新潮社の手前にある〈kiitos cafe〉という店へ。ココは「書斎カフェ」という触れ込みで、本棚の本を読むことも、借りることができるのだ。いま置かれている本にはあまり魅力を感じなかったが。チャーシュー丼という名の「カフェめし」を食べつつ、お互いの今後の身の振り方を話す。Tくんもフリーでやっていくツモリだという。彼は大学のサークルの一年後輩だが、知り合いではほとんど唯一、ぼくと近い仕事をしてきている。仕事場に戻り、今度は本や書類の整理。新聞や雑誌の記事は、この機会にスクラップブックに貼りたいが、やりだすと時間がかかるだろうなァ。


6時ごろ出て、ウチヘ。近くの店に、頼んでおいた名刺(河上名義を200枚、河上と南陀楼の併記を300枚)を取りに行く。今度は、ウチの本の整理をはじめる。こっちも、ミニコミやフリーペーパー、チラシの類いが多いんだよねえ。一部は「古書モクロー」に回すけど、かなり捨てるコトになるだろう。今日の映画は、ビリー・ワイルダーの《深夜の告白》(1944、米)。ワイルダーの映画は、だいたい観ているツモリだが、これは初めてだった。