疲れたぁー

2時までかかって、貫井徳郎『追憶のかけら』(実業之日本社)を読了。ここ数作ではいちばんオモシロイのではないか。もっとも最後まで読んでも謎が全部解けたのか、いまいちワカランかったけど。それと、265ページ、国会図書館が出てくる場面でちょっと引っかかった。主人公は入館後、「申請用紙に必要事項を記入し、提出」する。で、カウンターで呼び出され、「申請された雑誌のうち一冊は該当するものがないと言われ」るのである。国会図書館では単行本にしろ雑誌にしろ、まず所蔵の有無を自分で検索する(冊子目録かデータベースで)のだから、申請する時点でその雑誌が所蔵されてるかどうかは判るはずだ。雑誌名だけ書いたとしたら、請求票の受付カウンターで突っ返されると思うが、如何?


10時過ぎ、古書会館へ。今日はぐろりや会。注文していた、駒敏郎『心斎橋北詰 駸々堂の百年』はハズレ。会場はなんだか人が少なく、こちらも後の約束があるのであまりゆっくり見ずに2冊だけ買って出る。少しぶらついてから、〈Folio〉へ。Iさんと初めてお会いする。打ち合わせなのだが、ハナシがあっちコッチに行き、気がついたら2時間。最初は緊張していたが、愉しかった。〈岩波ブックセンター〉で仕事の本など数冊買い、渋谷へ。


次の約束まで中途半端に時間がある。ハッと今日から東急東横店の古本市だと思い出し、行ってみる。会場はごった返している。じっくり見るヒマもなく、一回りして何も買わずに出てしまう。そのあと、田園都市線青葉台。某校の取材。終わったあと、バスで小田急線に出て、代々木上原へ。移動が多いのと、余裕を見たスケジュールを組んだので待ち時間が多く、疲れる。7時、カメラマンと合流して、古本屋の取材。終って「ようやく帰れる……」と千代田線に乗り込むが、数駅先でノートと手帖をさっきの店に忘れてきたコトに気づく。西日暮里に着いてから電話し、明日夜に取りに行くことに。


地下室の古書展」サイトを見ると、河内紀さんのトークライブ(http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/2004/08/post_2.html)と、八木福次郎さんのトークショーhttp://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/2004/08/post_3.html)の告知が載っている。あくまでも仮なので変更の可能性はあるが、8月中にココまでこぎつけたので、やや安心。9月には本格的な告知に入る。まだ、やんなきゃいけないこと、多いけどひとまずヨコになりたい気分。疲れたぁー。


【今日の郵便物】
林哲夫さんより 「古書月報」6月号 連載特集「記憶に残る古本屋」で、田村治芳さんが「麦書房 堀内達夫さん」を書いている。コレは必読。「古書月報」は組合員への配布を建前にしているが、外部からも定期購読者を受け付けてほしい。
★古書目録 夢の絵本堂
★「博物月報」86号 川崎市民ミュージアムの「日本の幻獣」で展示していたミイラの「正体」を謎解きする特集。しかも、このページだけ袋とじ。ようやる。コピー冊子で袋とじははじめて見たぞ。
★古本 山猫館書房より 前橋・煥乎堂の古本市の注文品。昭和10年代のマッチラベル貼込帖(喫茶店多し)を1万8000円で。マッチラベルを買ったのは久しぶりだなあ。あと、室田久良三『店舗の設計と装飾』、商店界編『広告図案文案集』(いずれも誠文堂)を。図版が多いので、いろいろ使えそう。